対応機種 | PS3 |
クリア時間 | 10時間~ |
ストーリー | アカデミーに入隊した主人公。訓練の一環として、EDN-3rdでの活動を命じられる。そこへ向かう途中、突如出現した敵機の襲撃を受ける…。 |
『エクストルーパーズ』は、2012年に発売されたアクションゲーム。『ロストプラネット』と同じ世界を共有する作品になるが、内容的には新規タイトルになる、という立ち位置の作品。
評価
※PS3日本語版をRPCS3で遊びました
遊ぶハードルが低くなったロスプラ
ビジュアル的にも、ゲーム内容的にも、”カジュアルなロストプラネット”。
ビジュアルに関してはスクショを見てもらうとして、ここではゲーム内容について触れるが、メインのシューティングは「ロストプラネット」を簡単にしたような作りで、どちらかと言えば、TPS初心者を対象にしていると思われるものになっている。
「ロストプラネット」と同じく、敵のエイクリッドは弱点を攻撃してダメージを与えていくのだが、本作の場合は、ボタンを押すと弱点を”強力に”ロックオンしてくれるので、キャラクターを動かして照準を調整する必要がない。強いて言えば、気をつけるべきは”敵の攻撃を回避するタイミング”くらいであり、基本的には、TPSの難しい部分を、ほとんど取り除いたようなゲームになっている。
というように、かなり割り切っているが、本作のシューティングも悪くない。
簡単な操作で、派手に暴れまわることができるので、キャラクターを動かしていて気持ちよく、アニメっぽいビジュアルも、シューティングのスピード感やヒット感を派手に演出するのに一役買っている。「弱点への攻撃」や「湧きスポットの破壊」と言ったロスプラ的なシューティングが、カジュアル仕様に生まれ変わっており、お手軽に激しいアクションを楽しむことができる。
もちろん、本作にもリグ(VS)を駆使した戦闘がある。
リグに関しても、カジュアル仕様になり、強力なオートエイムを中心にした戦闘になっている。通常の戦闘と比べると、最初は回避行動のタイミングが少し難しいかも知れないが、一度分かれば、それ以降は特に詰まることなく遊べる(遊べた)ほど、こちらもお手軽に楽しめる作り。
アクションゲームとしては、とにかく遊ぶハードルが低く抑えられているという印象で、「TPSとはどんなゲームなのか」を知るのに最適な一作だったと言える。
学園モノでもある
本作は、学園モノでもある。
アカデミーの3つの施設が舞台になり、ここで他の生徒と混じって学園生活を送る。本格的な遊びが用意されているわけではないが、他の生徒からの依頼を解決したり、会話して、個性的な生徒たちと親睦を深めたりなどができる。また、それぞれの施設には売店や開発部門もあり、そこでは基礎能力をアップするアイテムの購入や新しい武器の開発などができる。
こうした学園モノとしての側面も本作の特徴になる。
総評
そんなこんなで、本作は、個性的で手堅く遊べるもう一つの「ロストプラネット」だった。
ロスプラ的なシューティングが上手くカジュアル化されているし、ビジュアルに関しても、本家と比べるとかなり明るく、生々しかったゲーム世界が良い具合に中和されている。
本家ファンからすると物足りなく感じるかも知れないが、アニメっぽい作風に抵抗が無ければ、シューティングゲームの入門編として、オススメできる一作になっている。
残念ながら現行機向けに再販されていないので、今後、Switch向けにリマスター版でも出ればなと思う。