マイケル・ダグラスとキーファー・サザーランドが共演したサスペンス映画『ザ・センチネル/陰謀の星条旗』のレビュー。
紹介
ザ・センチネル/陰謀の星条旗のストーリー
“大統領の暗殺計画に加担した”裏切り者に仕立て上げられた主人公。
自身の潔白を証明するため、大統領を守るために彼は単独で事件を捜査する。
ザ・センチネル/陰謀の星条旗の出演者
役者 | 役名 |
マイケル・ダグラス | ピード |
キーファー・サザーランド | デヴィッド |
エヴァ・ロンゴリア | ジル |
キム・ベイシンガー | サラ |
デヴィッド・ラッシュ | 大統領 など |
感想
逃亡者×ザ・シークレット・サービス
「一体、何番煎じなんだ?」
とは思うものの、暗殺計画に”141年間、裏切り者が出ていないシークレットサービスが関与している”という切り口は新鮮。
主人公ピートは、レーガン大統領を身を挺して守ったシークレットサービスのベテランだったが、脇の甘さが原因であれよあれよと裏切り者に仕立て上げられる。
ピートは自身の潔白を証明すべく、実行犯を単独で捜査する。
- 米国大統領の暗殺計画を阻止する
- テロリストに仕立て上げられたシークレット・サービスの捜査官が単独で捜査する
どことなく、ハリソン・フォード主演の『逃亡者』や、クリント・イーストウッド主演の『ザ・シークレット・サービス』の風味を感じる。
犯人の動機はありきたりだったが、主人公が裏切り者に仕立て上げられる過程や、逃走劇はよく出来ており、その点では締まった作品になっている。
ツッコミ所が多い
パット見はそれっぽい映画だが、細部の詰めが甘い。
ピートに無線機を奪われたのに、シークレット・サービスは周波数を変更するなどの対策をせず、結果的にピートが利することになる。
また、綿密に計画されたはずなのに、テロの実行犯は”実行する、しない”という肝心要の部分をコイントスで決めてしまう…。
そして、デヴィッドがピートを追い詰めた場面。
デヴィッドはまだピートを犯人だと思っているし、それを指し示す証拠しかないのに、デヴィッドはピートをまんまと見逃す。
正直、ストーリーは詰めが甘く、せっかくの面白そうな題材を活かせていない。
キーファー・サザーランドも活躍
キーファー・サザーランドも、ガッツリお話に絡んで来る。
逃亡者のピートをマイケル・ダグラスが演じ、キーファー・サザーランドは彼を追う捜査官デヴィッドを演じている。
『24 -TWENTY FOUR-』で言えばシーズン6の頃なので、アクション俳優として円熟したキーファー・サザーランドを拝むことができる。
もちろん、ジャック・バウアーの姿はチラつくが、意外にもジャック感はそこまで強くなく、熱血さと冷静さを兼ね備えた捜査官を演じ切っています。
(24だとクソ!と叫ぶ場面でも、グッと堪えている)
ただ、年齢的にマイケル・ダグラスとキーファー・サザーランドの役は逆でも良かったような気がする、
まとめ
“詰めの甘さ”が惜しいサスペンス映画。
正直、マイケル・ダグラスとキーファー・サザーランドの共演を除くと特にこれと言った見所のない映画になっており、悪くはないけど、良くもない。