【感想・評価】『ミッション・ブレイブ 欧州警察特殊部隊(ネタバレ)』レビュー

アクション映画のレビュー
原題 The Brave(Lazarat)
公開日 2019年11月14日
ストーリー 東欧、アルバニア。

アメリカ人率いるアルバニア・マフィアに支配されたこの国では暴力と腐敗が蔓延しており、EU加盟はそうした汚点を全て消し去ることが絶対条件だった。

アルバニア警察はアルバニア・マフィアに対抗する特殊グループを結成し、マフィア撲滅に動き出す。

アーマンド・アサンテ主演のクライム映画『ミッション・ブレイブ 欧州警察特殊部隊』のレビュー。

“ミッション・ブレイブ 欧州警察特殊部隊”の感想/評価

低予算のB級アクション映画としてはよく出来た一作でした。

ストーリーは破綻していませんし、アクションも山場がきちんと用意されており、低予算映画ならではのチープさがなく、リッチな低予算・B級アクション映画でした。

クライマックスの、20分近くにも及ぶ銃撃戦は銃弾と火薬が惜しみなく投入されており、非常に見応えがありました。

確かに、作戦が後手後手に回りすぎていたり、会話がその場で消費されるだけだったりしますが、終わってみればわざわざ言及するほどの欠点ではありません。

それよりも、(劇中である人物が口にするように)ハリウッド映画では悪人として登場するアルバニア人が正義として描かれており、逆にアメリカ人が悪党として描かれている立場の逆転が良かったです。

また、アルバニアの内情や歴史に軽く触れる点も、ハリウッドの大作映画とは一線を画するこの映画ならではの点になっており、これもユニークでした。

(ウィリアム・コーフマン監督はアメリカ人ですが)

制作費は日本円にして2億円前後ですが、(おそらく)製作費が安い東欧で撮影したおかげか、チープさをあまり感じさせない低予算映画になっています。

まとめ

低予算・B級アクション映画の良作でした。

少なくとも、私にとってはウィリアム・コーフマン監督の他の作品も漁りたくなる一作になっており、B級ならではの芋っぽさと派手なアクションが気に入りました。