【感想・評価】『007 ユア・アイズ・オンリー(ネタバレ)』レビュー

洋画レビュー
原題 007 For Your Eyes Only
公開日 1981年6月24日
ストーリー イギリスのスパイ船が機雷によって沈没。

このスパイ船にはイギリスのミサイルを自由に誘導できる装置”ATAC”が搭載されており、ソ連はそれを奪取することを目論む。

お馴染みジェームズ・ボンドは、”ATAC”がソ連の手に渡るのを阻止すべく、調査を開始する。

ロジャー・ムーア主演のスパイ映画『007 ユア・アイズ・オンリー』のレビュー。

007 ユア・アイズ・オンリーの感想/評価

前作『007 ムーンレイカー』よりは面白いボンド映画だった。

今回はSF設定が見直され、ボンド映画らしい冷戦をベースにした現実路線に回帰しており、ストーリー自体も筋が通ったサスペンス仕立てになっている。

加えて、前作では”クドいほど”だったコメディ要素も抑えられている。

“ATAC”を巡る争いという一本の軸があり、それにアクションや若干のユーモアを肉付けしており、”ボンド映画らしい”内容になっている。

ただし、”前作より面白い”のであって、正直言って『007 私を愛したスパイ』には及ばない。

今回は前年に開催された冬季五輪にインスパイアされ、雪国でもアクションが数多く用意されているが、すでにそれは『女王陛下の007』で観ているし、海底でのアクションも『007 サンダーボール作戦』で観ている。

(そもそも、『007 私を愛したスパイ』でセルフオマージュされている)

もっと言えば、海底でのアクションは前作の宇宙でのシーンと被って見えるし、水中でのアクションも、『007 サンダーボール作戦』同様に動きが鈍くてテンポが悪い。

今作も悪くはないが、『007 私を愛したスパイ』の火力と銃弾を惜しみなく投入したアクションや、印象的なキャラクターたちの存在と比べると今作は多くの点において弱い。

まとめ

ロジャー・ムーア主演のボンド映画では『007 私を愛したスパイ』に次いで面白いボンド映画だった。

“ボンド映画らしい”ストーリーとアクションの両面で楽しませてくれる一作になっており、『007 死ぬのは奴らだ』や『007 ムーンレイカー』よりも私好みだった。

確かにロジャー・ムーア演じるボンドはユーモアさが魅力的だが、個人的にあまりコメディ要素を強調されるよりは『007 私を愛したスパイ』や今作くらいの塩梅の方が良いかなと。

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