【感想・評価】『ヤギと男と男と壁と』レビュー

洋画レビュー
原題 The Men Who Stare at Goats
公開日 2009年11月6日
ストーリー 主人公・ボブは地方紙に寄稿するフリーの新聞記者。

順風満帆に思えたボブの人生でしたが、妻と上司がデキてしまったことで、一気に人生のどん底に。

自暴自棄となったボブはイラク戦争の取材に出向くが、そこで”見つめるだけでヤギを殺せる”という米軍の男・リンと出会う。

ボブはリンを取材し、米軍と超能力の秘密を解き明かしていく。

ジョージ・クルーニー主演のコメディ映画『ヤギと男と男と壁と』のレビュー。

ヤギと男と男と壁との感想/評価

いたって真面目にオカルトネタを扱った一作でした。

主演のジョージ・クルーニーは、06年公開の『シリアナ』では裏工作に長けたCIA工作員を演じていましたが、今回は“新地球軍”と呼ばれる超能力者が集まる米軍の極秘部隊の一人を演じています。

(ジョージ・クルーニー演じる主人公・リンは、見つめるだけで動物を殺すことができるという)

ジョージ・クルーニー以外にも、ユアン・マクレガー、ケヴィン・スペイシー、ジェフ・ブリッジスなど、オカルトネタに説得力をもたらす実力派俳優が多数出演しており、錚々たる面子にまずは驚きます。

そして、この映画は凄惨なイラク戦争の裏話をオカルトという切り口から描いており、まるで”実話のような現実ベースのお話に、真面目トーンのオカルトネタが加わる”という不思議な作品。

「真面目すぎる?」と言われるとそうでもなく、“真面目に”オカルトを追求する姿や、”真面目に”超能力に翻弄される様子などはコメディとして楽しめる瞬間です。

また、周囲から浮いた人間が居場所を見つけられたときの喜びや、その他大勢とは異なるアプローチで世界平和を目指そうぜ!というメッセージは共感できる瞬間です。

冒頭に”信じられないほど実話に近い話”とテロップが表示されますが、実際にその通りの内容になっており、実話感あるお話と荒唐無稽なオカルトネタが喧嘩せずに同居している不思議な映画でした。

まとめ

気楽に楽しめるコメディ映画の良作でした。

“新地球軍”というあるのか、ないのかよく分からない部隊を中心にしたお話は面白く、実力派俳優たちが真面目にオカルトネタに挑んでいる点でも楽しい映画でした。

上映時間が1時間半というコンパクトさも良かったです。