ジャン・レノ主演のアクション映画『ザ・スクワッド』のレビュー。
紹介
ザ・スクワッドのストーリー
警察署内の荒くれ者チームを率いる主人公・セルジュ。
彼はパリ市内で発生した銀行強盗を捜査するのだが、捜査を進める中でその背後に見え隠れする男の存在に気づく…。
ザ・スクワッドの出演陣
役者 | 役名 |
ジャン・レノ | セルジュ |
カテリーナ・ムリーノ | マルゴー |
アルバン・ルノワール | カルティエ |
ティエリー・ヌーヴィック | ベッカー |
ステフィ・セルマ | リッチ など |
感想
主人公たちが好き勝手しすぎ
どう考えても、この人たち全員をクビにした方が良い。
確固たる証拠もないのに容疑者(と思い込んだ人物)の家に突入したり、署長命令を無視したり、市内で銃撃戦を仕掛けたりなど、傍若無人とはまさに彼らのための言葉。
その一方で、”被害者の携帯電話を調べる”なんていう簡単なことをやってなかったり、目を見ただけで容疑者だと確信したりと捜査の基本はおざなり。
映画では主人公らを冷遇する新署長をイヤな上司として描くのですが、観ている側からすれば新署長の方が正しいことを言っています。
言ってしまえば主人公たちは、”部活気分が抜けない銃を持った権力のある人たち”というなかなか恐ろしい存在です。
新署長が可哀想
セルジュ一派の暴走で妻・マルゴーは殺され、おまけに妻とセルジュが不倫していたことも発覚します。
新署長、めっちゃ可哀想。
ジャン・レノは別に居なくても…
てっきり、私はジャン・レノ演じる主人公・セルジュは、”部活気分が抜けない”捜査官たちを戒めるオヤジ的な存在だと思っていました。
が、実際はセルジュ自身も”部活気分が抜けない”側だったので、主人公としての立ち位置が上手く確立されていません。
ベテランならではの経験が活きる場面もありません。
正直、セルジュが居なくてもストーリーは成立しますし、キャラクターとしても部下のニールズの方が際立っていました。
ジャン・レノのアクション
腰だめでアサルトライフルを撃ちまくったり、照準を見ずに撃っていたりとガンアクションが雑でした。
パリの町並みは綺麗
映像のセンスは良かったです。
パリの町並みは美しく、色合いも鮮やかでした。
まとめ
ジャン・レノの無駄遣い。
主人公たちの無茶苦茶な捜査と、場当たり的なアクションが散見される作品になっており、ジャン・レノの大ファン以外は特に観るべき理由のない作品でした。