アンソニー・ホプキンス主演のサイコ・ミステリー『ブレイン・ゲーム』のレビュー。
紹介
ブレイン・ゲームのストーリー
並外れた予知能力者でありながらアナリストで医師であるジョン・クランシー博士(アンソニー・ホプキンス)が、FBIから連続殺人事件の捜査協力を求められ、難事件を捜査する。
引用元 – Youtube
ブレイン・ゲームの出演者
役者 | 役名 |
アンソニー・ホプキンス | クランシー博士 |
ジェフリー・ディーン・モーガン | ジョー |
アビー・コーニッシュ | キャサリン など |
感想
意外にも、オカルト色は弱い
意外にも、オカルト色の弱い作品。
てっきり、私はサイキック同士の激突が描かれる映画だと思い込んでいたが、実際はマジメに難事件を捜査する締まった作品になっている。
アンソニー・ホプキンス演じるクランシーは、人やモノに触れると透視できる能力を持っており、主人公らはそれを頼りに連続殺人事件を捜査していく。
超能力が重要な要素として存在するものの、お話自体はきちんと展開を組み立てていくタイプになっており、オカルト・モノとは一線を画する作風が特徴。
もともと『セブン』の続編として書かれた脚本らしく、サスペンス・ミステリーとしてそれなりに楽しめる内容になっている。
中盤以降がやや雑
個人的に解せなかったのは犯人が発覚する下り。
地道な捜査を通して犯人を探し当てるのではなく、急に向こうから存在を明かして来るので、観ている側の推理が完全に無駄になる。
ミステリー・モノとして出発した以上は、最後までミステリー・モノとして完走して欲しかったなと。
さらに、クランシーと犯人の能力差があまり感じられず、サイキック同士の攻防に今ひとつ入り込めなかった。
前半の丁寧な展開に比べると、後半は息切れ感がある。
まとめ
オカルト系ミステリー映画としてはそれなりに楽しめる一作。
後半は息切れ気味だったが、それを考慮してもミステリー映画として一定のクォリティは確保されており、観て後悔はしなかった。
出演陣もやけに豪華だし。