【感想・評価】『デス・ウィッシュ(ネタバレ)』レビュー

アクション映画のレビュー
原題 Death Wish
公開日 2018年3月2日
ストーリー シカゴの外科医、ポール・カージーは妻子と仲睦まじく暮らしていた。

しかし、ポールが家を空けていたある夜、自宅に強盗グループが押し入る。

強盗グループはポールの妻と娘を縛り、金庫を開けさせようとするが、手こずり、2人を撃ってしまう。

事件を知ったポールはショックで打ちのめされるが、進展しない捜査にも苛立ちを募らせる。

ある時、患者の銃を偶然手にしたポールは”警察ができないこと”を始めてしまう。

ブルース・ウィリス主演のアクション映画『デス・ウィッシュ』のレビュー。

デス・ウィッシュの感想/評価

ブルース・ウィリスの意外な一面が垣間見える。

ブルース・ウィリスと言えば、『ダイ・ハード』でのジョン・マクレーン役があまりにも有名で、”アクション・スター”と言っても語弊はないはず。

今回も、例に漏れずアクション映画なのだけれど、ブルース・ウィリスの役どころがユニークで、“どこを切り取ってもジョン・マクレーン”という感じがしない。

娘のサッカーの試合でおっさんに絡まれても反撃しないし、事件が起きた後も即復讐とはならずに、カウンセリングを受けるなどして心の傷を癒そうとする。

この映画の主人公は、アクション映画におけるブルース・ウィリスの新たな一面を掘り下げるキャラクターになっており、そうした人間的な部分に共感できる。

さて、映画は「バットマン」と「ジョン・ウィック」をミックスしたものだった。

ブルース・ウェインが両親の死をきっかけに正義に目覚めたように、ポール・カージーは妻の死をきっかけに正義に目覚め、フードを被って悪人を退治し始める。

一方で、「妻の仇を討ちたい」という思いも残っており、ジョン・ウィックも真っ青な拷問を用いて妻の死に関与した者たちを消し去っていく。

この映画では、「バットマン」的なストーリーと、「ジョン・ウィック」的なストーリーが上手く両立されており、悪を退治する爽快感と、復讐のカタルシスが同時に味わえる作品だった。

個人的に、ポールは医者という設定を活かした”効果的”な反撃の数々が印象に残った。

まとめ

面白いアクション映画だった。

確かに飛び抜けて面白い映画ではないけれど、常に平均点を出し続ける内容ではあって最初から最後まで飽きることなく、楽しめる作品だった。

余談だが、ディーン・ノリスは『ブレイキング・バッド』に続き、またしても目の前の犯人を取り逃がしてしまった。