【感想・評価】『007 リビング・デイライツ(ネタバレ)』レビュー

洋画レビュー
原題 The Living Daylights
公開日 1987年6月29日
ストーリー 訓練中の”00″スパイたちが何者かに殺され、現場には”スパイに死を”と書かれたメモが残されていた。

その後、ジェームズ・ボンドはソ連のコスコフ将軍の亡命を手助けするためにチェコスロバキアで任務に就く。

無事に亡命に成功したコスコフ将軍は、MI6にソ連のプーシキン将軍が西側スパイの抹殺を計画していると明かし、件のスパイ殺しも彼の仕業だと話す。

ボンドは一連の事件を捜査すべく、プーシキン将軍を調査する。

ティモシー・ダルトン主演のスパイ映画『007 リビング・デイライツ』のレビュー。

007 リビング・デイライツの感想/評価

007 死ぬのは奴らだ』『007 黄金銃を持つ男』『007 私を愛したスパイ』『007 ムーンレイカー』『007 ユア・アイズ・オンリー』『007 オクトパシー』『007 美しき獲物たち』のロジャー・ムーアが前作をもってボンド役を引退。

『007 リビング・デイライツ』は新たにボンド役を務めるティモシー・ダルトンが主演する初ボンド映画になっており、これまでの路線を一新している。

ショーン・コネリーの冷血さとユーモアさを兼ね備えたボンド、ロジャー・ムーアの親近感とユーモアさを兼ね備えたボンドと比べると、ティモシー・ダルトンは実に硬派なスパイ然としたボンドを演じている。

今回のボンドは、エロ親父のごとく手当り次第に女性に手を出したりはせず、ユーモアさを過度に強調することもないが、一方で実に人間臭く、言動に説得力がある。

Blu-ray版に収録されたインタビューで、ティモシー・ダルトンはしきりにイアン・フレミングが残した原作への愛着とリスペクトを口にしており、彼が目指すボンド像は先代のボンドではなく、その基になった原作のジェームズ・ボンドであることが分かる。

製作陣も、ティモシー・ダルトンの意向を汲んで原作に寄せたボンド映画を作ったと語っており、結果的に今作は非常に落ち着いたトーンで、説得力あるボンド映画になっている。

ストーリーも現実ベースの内容になっており、これまでのボンド映画とは違って、丁寧に組み立てられたストーリーが楽しめる。

ボンドがカーラの懐にさっと入り込む展開は自然で、かつソ連の軍人を中心にした二転三転するお話もサスペンスとして面白く、ちゃんと筋が通っている。

当然、ボンド映画としてアクションシーンにも力が入っており、雪山でもチェイスやクライマックスの大規模な戦闘など、数こそ少ないものの迫力満点のアクションが楽しめる。

あと、ボンドの宿敵も非常に存在感があり、狡猾なコスコフ将軍や戦争オタクの武器商人など、ボンドの敵として申し分ないキャラクターが登場する。

まとめ

全体的に締まったボンド映画だった。

ロジャー・ムーアのボンド映画とは対象的な作風だが、今回の少し影があり、かつ硬派な作風も悪くなく、ティモシー・ダルトンのボンド像もこのシリーズ的には新鮮だった。

ボンド映画的にも上手くリブートされている。

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