デンゼル・ワシントン主演のアクション映画『2ガンズ』のレビュー。
準主演としてマーク・ウォルバーグも出演している。
紹介
2ガンズのストーリー
お互いに身分を偽って麻薬王・グレコを捜査していたボビーとスティグマン。
捜査の一環で二人はグレコの裏金を強奪すべく銀行を襲うのだが、その銀行には二人が想像していた以上の大金が預けられていた。
後にその大金はCIAの裏金だったことが判明し、ボビーとスティグマンはCIAを始めとした組織に追われることに。
2ガンズの出演陣
役者 | 役名 |
デンゼル・ワシントン | ボビー |
マーク・ウォルバーグ | スティグマン |
ポーラ・パットン | デビー |
ビル・パクストン | アール |
ジェームズ・マースデン | クインス など |
感想
捻りに捻ったストーリー
デンゼル・ワシントン×マーク・ウォルバーグ
冒頭、デンゼル・ワシントン演じるボビーと、マーク・ウォルバーグ演じるスティグマンがダイナーで食事をしているシーン。
彼らがこれまでに演じた役柄的に、”2人は刑事か捜査官だろう”と観客は察するわけですが、すぐに「強盗」だと判明し、ここで一回騙されます。
その後、なんとボビーは麻薬取締局の捜査官だと判明し、スティグマンを利用して麻薬王を逮捕するつもりだと分かるのですが、一方でスティグマンも海軍犯罪捜査局の捜査官であり、ボビーを利用して麻薬王の裏金を押収するつもりだと分かります。
要するに、ボビーとスティグマンはお互いに身分を隠して利用しあっていた潜入捜査官でした。
その上に、ボビーはポーラ・パットン演じる上司に騙され、かつスティグマンも上官に騙されていたことが判明し、話はどんどんと捻れていきます。
結局、ボビーとスティグマンが盗んだ40億円に、麻薬取締局も、海軍犯罪捜査局も、CIAも、麻薬組織も絡んで来ます。
本作のすごい点は、こんな”捻りに捻った”ストーリーを破綻なく描けているところであり、そんな”観客も主人公たちも騙す”本作のストーリーは非常に面白かったです。
パロディふんだん
冒頭はデンゼル・ワシントン主演のクライム映画『トレーニング・デイ』を、狙撃シーンはマーク・ウォルバーグ主演のアクション映画『ザ・シューター』を想起させます。
また、”ポーラ・パットンを救うために奔走するデンゼル・ワシントン”という構図は、二人が共演したSF映画『デジャヴ』と同じです。
前述した”2人は刑事か捜査官だろうと観客は察する”点も、デンゼル・ワシントンとマーク・ウォルバーグのキャリアを脚本に落とし込んだ形です。
この映画はデンゼル・ワシントン、マーク・ウォルバーグのファンが見ればより楽しめる作品になっています。
【+考察】デビーの指輪の意味は?
ボビーと、モーテルで落ち合う際の合図でした。
まとめ
“バディもの”の良作でした。
ありふれたテーマですが、デンゼル・ワシントン×マーク・ウォルバーグの組み合わせや、捻りに捻ったストーリーによってフレッシュさを感じる作品になっています。