原題 | The Hangover Part III |
公開日 | 2013年5月23日 |
出演者 | ブラッドリー・クーパー,エド・ヘルムズ,ザック・ガリフィアナキス,ジャスティン・バーサ |
ストーリー | タイの刑務所を脱獄したチャオ。
一方、アランは度重なる問題行動によって精神科病院への入院が決定し、フィル、ダグ、スチュの3人がアランを病院まで送り届けることに。 しかし、その道中で何者かに襲われてしまう。 どうやら、フィル一行への襲撃にはチャオが関わっており、彼らは再び騒動へと引きずり込まれていく。 |
ブラッドリー・クーパー主演のコメディ映画『ハングオーバー!!! 最後の反省会』のレビュー
ハングオーバー!!! 最後の反省会の感想/評価
「ハングオーバー」のお約束は無視?
もはや、「ハングオーバー」ではない件。
大ヒットした1作目『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』の良さは、レビューにも書いた通り─
- 酔ってハメを外したオッサンたちが”あり得る”レベルでハチャメチャする
- でも、どこか共感できる部分がある
という点でしたが、今作にはそれらが一つもない。
そもそも、今回は「二日酔い」でもない。
ストーリーはざっくり言えば、“意識がはっきりした(=酔っていない)”オッサンたちが過去の精算をさせられる内容になっています。
なので、これまでのように大惨事の後から始まり、「また、俺たちやっちまった」と嘆きつつ、昨日のことを思い出していく作風ではありません。
正直、今作に関してはエンドロール後の「オマケ」の方が数倍面白かった。
ネタバレに配慮して詳細は書きませんが、少なくとも私は「ここからストーリーを始めてくれ!」と本当に思ったほど、ここから始まるストーリーの方が気になった。
お笑い担当が実質的にアランのみ
今回は「二日酔い」ではないので、お笑い担当はシラフでも面白いアランのみ。
フィルやスチュは”酒やドラッグでストッパーが外れるタイプ”なので、ずっとシラフの今作ではアランにお笑い役が集中してしまっており、今ひとつジョークが頼りない。
(確かにミスター・チャオもその存在は強烈だが、私が見たいのはフィル、スチュ、アランのハチャメチャ感)
- そもそもハングオーバーではない
- ジョークが頼りない
そして、今作はどちらかと言えばアランが主役のスピンオフ。
アランに焦点を絞れば破天荒な彼の成長が描かれるストーリーは妙に感動的だし、チャオとの奇妙な友情関係もぶっ飛んでいて面白かった。
ただ、これは「ハングオーバー」の本筋のお話ではない。
まとめ
自らのルーツを見失ってしまった完結編。
これまでのファンほど肩透かしな内容になっており、「マンネリ化」の声を恐れずに「ハングオーバー」のテンプレートに忠実な続編を作って欲しかった。
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