『ミレニアム2 火と戯れる女』のレビュー。
評価
ミレニアム2 火と戯れる女のストーリー
前作の後、リスベットは平穏な日常を取り戻していた。
しかし、少女の買春を巡る一大スキャンダルをきっかけに、再びリスベットに危険が迫ることに…。
ミレニアム2 火と戯れる女の出演陣
役者 | 役名 |
ミカエル・ニクヴィスト | ミカエル |
ノオミ・ラパス | リスベット |
レナ・エンドレ | エリカ |
ペーター・アンデション | ビュルマン など |
感想
『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』の後、長らく姿を消していたリスベット。
大金を手にしたリスベットは、外国で悠々自適の生活を送り、ようやく彼女にも平穏な日々が訪れたかに思えたが、暗い過去が彼女を追って来る。
今回は”リスベットの暗い過去”が一つのテーマになっており、彼女が自身のトラウマに苦しむ様子と、それを救うために手を尽くすミカエルの姿が描かれる。
映画ではリスベットの残酷な過去が明かされていくが、一方で彼女を必死に助けようとする人たちの存在も描かれ、希望と絶望が入り乱れる内容になっている。
ただし、今回はストーリー上の綻びが目立つ。
- リボルバーに残った指紋
- 人質の死を確認せず、結果的に逃げられる
- 誰にも告げずに犯人を追うボクサー など
特にリボルバーの件は、リスベットがこんな初歩的にミスを犯すとは思えず、「これも作戦のうちか?」と思ったものの、本当のミスで拍子抜けした。
今回は前作以上にリスベットの内面に迫っており、この点は見応えがあるが、一方で一部の場面では強引な演出もあり、終わってみれば前作の方が良かった。
まとめ
あくまでも繋ぎの二作目。
前作『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』が伏線として機能するストーリーは面白く、今回も最後まで目が離せないが、終わり方も三部作の真ん中という感じでやや期待外れだった。
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