原題 | SPY |
公開日 | 2015年5月15日 |
ストーリー | CIAの分析官、スーザン・クーパーは、自身も加わった作戦中にお気に入りのスパイ、ブラッドリー・ファインが殉職する瞬間を目撃してしまう。
スーザンは内勤にもかかわらず、ファインが完遂できなかった任務を引き継ぐと決め、スパイになりたいと申し出る。 スーザンのスパイらしくない風貌が有効活用できると踏んだ上司は、スーザンをスパイとして現地に派遣するのだった。 |
メリッサ・マッカーシー主演のスパイ・コメディ映画『SPY/スパイ』のレビュー。
SPY/スパイの感想/評価
メリッサ・マッカーシーの007。
この映画は、ステレオタイプな007をコメディ映画として描いた一作になっており、「007」シリーズの象徴的な要素を”敬意をもって”パロディしている。
例えば、ジュード・ロウ演じるブラッドリーはジェームズ・ボンド連想させるには十分なキャラクターだし、秘密兵器の数々もQの発明品が脳裏をよぎる。
でも、単なる007のパロディ映画ではなかった。
メリッサ・マッカーシー演じるスーザンは、「007」のマネーペニー的な立ち位置であり、本来ならスパイである主人公の思わせぶりな言動に惑わされ、彼を立てる側の人間。
しかし、この映画では立場が逆転してスーザンがスパイとして大活躍する構図になっており、マッチョでも、ダンディでもない女性の活躍を痛快に描いている。
映画ではメリッサ・マッカーシーの魅力が炸裂しており、図太く、我が道を行くキャラクターは強烈に印象に残り、一流スパイ顔負けのアクションにも胸が躍る。
また、アルドの”女性に目がないジェームズ・ボンドを傍から見たら?”的なキャラクターだったり、コメディ全開のジェイソン・ステイサムだったりも面白く、彼らとの掛け合いも見所。
※フォードが語る武勇伝に、彼を演じるジェイソン・ステイサムが出演した映画のネタがちらほら混ざっており、それとこの映画の対比も良かった
まとめ
スパイ・コメディ映画の良作。
アクションとコメディのバランスが良く、メリッサ・マッカーシー、ジェイソン・ステイサム、ジュード・ロウ、ローズ・バーンなどが共演するお祭り感も良かった。
続編が観たくなる一作だった。