【感想・評価】『かぞくモメはじめました』レビュー

コメディ映画のレビュー
原題 Parental Guidance
公開日 2012年12月19日
ストーリー 長年務めた野球中継の実況をクビになってしまった主人公・アーティ。

意気消沈するアーティを見て、彼の妻・ダイアンも心を痛める。

そんな時、アーティとダイアンは愛娘・アリスから”孫たちの面倒を見て欲しい”とお願いされる。

当初、アーティは拒絶するもダイアンに付き合う形で孫たちのもとを訪れ、子守をすることに。

ビリー・クリスタル主演のコメディ映画『かぞくモメはじめました』のレビュー。

かぞくモメはじめましたの感想/評価

“家族もの”では珍しく、面白くなかった。

この映画は、いわゆる”家族もの”になっており、主人公らが娘夫婦のお宅にお邪魔し、孫たちに悪戦苦闘しながら家族として成長していくお話が描かれる。

本来なら、この手の映画は安心して観られる外さないコメディ映画だが、この映画に関しては煩くて、乱暴で、支離滅裂で全く刺さらなかった。

まず、主人公・アーティが不快。

基本的に思ったことをすぐに口にするのでその言動にイライラさせられるし、自信たっぷりに放り込んで来るオヤジギャグもただただ寒い。

また、アーティは自分の子育てを孫に押し付けるが、その様子も観ていてしんどくて、娘がアーティたちを呼びたがらなかった気持ちが理解できる。

あと、孫たちも漏れなく可愛げがない。

加えて、映画内の出来事の多くが面白くない。

砂糖を口にして狂ったように暴走する子供たちや、急にデパートの一角で歌い始めるダイアンなど、的を外したギャグシーンばかりで全く笑えない。

そして、大して面白くないのに映画内では盛り上がっており、”全然面白くないが、映画内では盛り上がっている”という事実に置いてけぼり感を覚える。

最後、孫の一人が野球中継の実況を披露する場面も、あまりに唐突で”映画として大団円を迎えるために無理やり差し込まれた”ワンシーンに見えてしまい、これも刺さらなかった。

個人的に、“主要登場として登場する唯一の非白人がおバカなアジア人”という点も、なんとも言えない複雑な気持ちにさせられる。

ビリー・クリスタルは野球好き

ビリー・クリスタルは一日だけマイナー契約し、打席に立ったことがある。

この映画に野球ネタが多く登場するのはビリー・クリスタルだからか。

まとめ

非常に退屈で、イライラさせられるコメディ映画。

個人的に、この手のコメディ映画は「大外れすることはないはず」と思っていたので、悪い意味で予想を裏切られてしまい、ガッカリした。

ビリー・クリスタルやベット・ミドラーなど、実力派俳優が揃っているだけに残念。