【感想・評価】『ワイルド・ワイルド・ウエスト』レビュー

西部劇のレビュー
原題 Wild Wild West
公開日 1999年6月30日
ストーリー 主人公・ウエストとゴードンは、南軍の将軍だったマグラスという男をそれぞれの容疑で追っていた。

グラント大統領はウエストとゴードンを呼び出し、マグラスが合衆国に”合衆国政府を明け渡せ”という脅迫状を送りつけて来たと明かす。

そして、グラント大統領はウエストとゴードンにコンビを組ませ、マグラスを追うように命令する。

ウィル・スミス主演のSF・西部劇『ワイルド・ワイルド・ウエスト』のレビュー。

ワイルド・ワイルド・ウエストの感想/評価

この映画は西部劇の世界にスチームパンク要素を取り入れた作品になっており、ジャンルとしてはSF・ウエスタン・コメディなど様々なものが混ざっている。

冒頭は、ユニークな世界観とウィル・スミス演じるカウボーイのキャラクター性が目新しく、単なる西部劇でも、SFものでもない作風に期待が膨らむ。

しかし、面白いのは最初だけ。

何よりも、コメディ映画として面白くなく、頻繁に登場する人種や外見に関するジョークが、どれも笑えるレベルまで昇華されておらず、ほとんど苦笑いだったり、後味が悪いだけだったりする。

また、”満遍なくジョークにする”という姿勢の割りには、登場する女性キャラクターのほぼ全員がトロフィー的な扱いだったり、お色気要員だったりして、製作陣の潜在的な差別意識が露呈していて普通に不快という。

この映画の少なくない部分がこうした笑えないブラックジョークと、露呈した差別意識で構成されており、私にとっては観ていて色々な意味でしんどい作品だった。

要するに、素直に笑わせてくれない。

あと、映画のテンポも悪く、中盤に主人公・ウエストと相棒のゴードンが荒野に取り残される下りはストーリーが完全に止まっており、中だるみしている。

メカに関してもクライマックスの巨大なクモ以外はそれなりで、軍が束になればいくらでも撃退できそうな規模感になっており、ストーリーに説得力がない。

まとめ

終わってみればイマイチなSF・ウエスタン・コメディ映画だった。

ウィル・スミスとケヴィン・クラインのコンビはハマっているが、笑えないジョークとテンポの悪いストーリーがそれを台無しにしており、序盤以降は失速していく。