ジェラルド・バトラー主演のアクション映画『エンド・オブ・ホワイトハウス』のレビュー。
紹介
エンド・オブ・ホワイトハウスのストーリー
朝鮮半島の統一を目論む北朝鮮の一派がホワイトハウスを襲撃。
内部の手引もあり、”難攻不落の要塞”と言われたホワイトハウスを一瞬で陥落し、大統領を含む政府の要人が人質に取られる。
主人公マイクは国と大統領を救うべく、ホワイトハウス内で孤軍奮闘する。
エンド・オブ・ホワイトハウスの出演陣
役者 | 役名 |
ジェラルド・バトラー | マイク |
アーロン・エッカート | 大統領 |
フィンリー・ヤコブセン | コナー |
ディラン・マクダーモット | ホーブス |
リック・ユーン | カン など |
感想
ザ・アクション映画
この映画は『ダイ・ハード(1)』的な閉鎖空間での死闘と、『96時間』的なスピード感あるアクションが一つになったようなアクション映画。
“ホワイトハウス陥落”と聞くと荒唐無稽に聞こえるが、敵機の出現からホワイトハウス陥落まで非常に手際がよく、余計なことを考えるヒマなくどんどん進んで行く。
肝心のアクションは、「ホワイトハウス」という閉鎖空間と張り巡らされた狭い通路を最大限活用しており、周囲の環境を味方にした敵兵を片付けていく様子は『ダイ・ハード(1)』的な面白さ。
さらに、冒頭の”主人公はホワイトハウスの内部構造に精通している”という話が、きちんと伏線になっていた点も良い。
アクション映画としては王道的だが、【事件発生】=>【主人公が孤軍奮闘】=>【事件解決】=>【一同歓喜】というお約束を守っており、”観客が期待するもの”をハイクオリティで出してくれるので安心して見られる映画になっている。
ストーリーは細かな部分で粗い
ほぼ全員が一つの結果しか頭にない感じがする。
主人公・マイクは”ホーブスが北朝鮮側のボスの名前を口にした”のを見て、ホーブスが裏切り者だと確信するわけだが、逃げ回っている間に偶然耳にした可能性もあるはず。
要するに、”秘密の暴露”になっていない。
終盤、ヘリが墜落した際も「大統領が巻き添えに!」「北朝鮮側のボスも死んだ!」とパニックになるが、この状況では他のパターンも十分に考えられるはず。
正直、ストーリーは荒削りな部分も多く、せっかくの主人公のスマートさが薄れてしまっている瞬間があるのは非常に残念に感じる。
まとめ
王道的なアクション映画の良作。
観ている者の予想を裏切る展開は少ないものの、見応えあるアクションの数々とお約束を忠実にこなしていく”王道感”が魅力的な一作になっている。