原題 | Ocean’s Thirteen |
公開日 | 2007年6月8日 |
ジョージ・クルーニー主演のクライム映画『オーシャンズ13』のレビュー。
オーシャンズ13の感想/評価
三部作の集大成に相応しい
今作は1960年に公開された『オーシャンと十一人の仲間』のリメイクにあたる『オーシャンズ11』と、その続編『オーシャンズ12』に次ぐリメイク版の三作目。
リメイク版は「11」=>「12」というようにシリーズを重ねる毎に数字が一つずつ上がって来ていましたが、今回もアル・パチーノとエレン・バーキンの新加入によって「13」に数字が更新されています。
(一方でジュリア・ロバーツとキャサリン・ゼタ・ジョーンズは不参加)
ちなみに、アル・パチーノとアンディ・ガルシアの共演は『ゴッドファーザー パート3』以来、実に17年ぶり。
さて、今回は原点回帰した”オーシャンズらしい”三作目でした。
リメイク版一作目の『オーシャンズ11』のようにシンプルにカジノ強盗を計画するストーリーになっており、前作『オーシャンズ12』で失われた”テンポよく物事が進行していくスタイリッシュさ”が復活しています。
ストーリー的にも、ルーベンを中心にオーシャンズのメンバーたちが絆を再確認し、さらに深めていく流れになっており、これまでの積み重ねが活きて来ます。
また、リメイク版一作目と二作目では因縁の相手として登場したベネディクトも、今回はこっち側であり、過去の苦い思い出もきちんと精算されます。
ついでに「ナイト・フォックス」ともひと悶着あります。
今回は─
- オーシャンズらしいノリ
- 総決算的なストーリー
という二点が魅力的な作品になっており、三部作の締めとして相応しい一作でした。
居なければ居ないで寂しい
今回はジュリア・ロバーツとキャサリン・ゼタ・ジョーンズが不参加であり、ダニーやラスティーにとって最愛のパートナーが居ないままストーリーは終わります。
不参加は脚本上の問題です。
今回は大スターの二人の才能を活かすための場所がありませんでした。
いち観客からすれば、最後の方にチラッと出て来て欲しかったですが、俳優としてのクラス的にそれは難しかったというわけですね。
まとめ
「オーシャンズ」シリーズの集大成として相応しい一作でした。
新旧の映画スターの対決とも言えるアル・パチーノ対オーシャンズのひと騒動は面白く、シンプルにカジノ強盗を突き詰めたストーリーも”オーシャンズらしく”て楽しめました。
また、フランク・シナトラへの言及もあり、そもそもの出発点である『オーシャンと十一人の仲間』へのリスペクトが感じられた点も良かったです。
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