ジェイソン・ステイサム主演のアクション映画『キラー・エリート』のレビュー。
紹介
キラー・エリートのストーリー
自身の限界を悟り、殺し屋家業から足を洗った主人公・ダニー。
彼はオーストラリアの農場で恋人と静かに暮らしていたが、ある日、そんな彼のもとに親友・ハンターが写ったポラロイド写真が送られて来る。
ハンターが捕虜になっていることを知ったダニーは、恋人を残しハンターを救うべく殺し屋の世界に舞い戻ることに。
キラー・エリートの出演陣
役者 | 役名 |
ジェイソン・ステイサム | ダニー |
クライブ・オーウェン | スパイク |
ロバート・デ・ニーロ | ハンター |
ドミニク・パーセル | デイヴィス |
エイデン・ヤング | マイアー など |
感想
中途半端な映画
ロバート・デ・ニーロ!クライブ・オーウェン!おおお!と思ったけれど、蓋を開けてみると平均的ジェイソン・ステイサム映画…未満だった。
ざっくり言えば、ジェイソン・ステイサム映画としては物足りないし、政治サスペンスとして雑いしという作品になっており、それぞれの要素を欲張ったことで全体的に水っぽい。
実話ベースゆえにジェイソン・ステイサムが得意とする派手なアクションは控えめで、かと言って石油利権を巡る政治的なテーマも、アクション映画のストーリーの域を脱していない。
ストーリーはツッコミ所が多い
要所要所で「?」だった。
主人公・ダニーと親友・ハンターの関係性を深く掘り下げていないので、ダニーが全てを投げ売ってまでハンターを助ける理由が分からないし、ダニーと恋人・アンの関係も取ってつけたようだった。
また、ダニーたちの作戦がトントン拍子に進んでいく点や、死に際のターゲットたちが素直に犯行を自白する辺りも不自然だった。
(別にターゲットたちは自分がしたことを悔いている様子はないので、死に際にあっさり告白するとは思えない)
あと、ダニーたちに無線機を奪われた可能性があるのに、敵が無線機を使い続けたことでダニーたちに情報がダダ漏れになる辺りも、コメディ映画のようだった。
ロバート・デ・ニーロがカッコいい
ロバート・デ・ニーロは”少し出番の多い”カメオ出演だったが、アサルトライフルを手にハッスルしたり、消音ピストルで狙撃したりと、なかなか存在感があった。
まとめ
豪華キャスト陣が全く活かせていなかった。
せっかくジェイソン・ステイサム×クライブ・オーウェン×ロバート・デ・ニーロと濃い面子が集結しているのに、このまとまりのなさはただただ残念だった。