【感想・評価】『山猫は眠らない5 反逆の銃痕』レビュー

アクション映画のレビュー
原題 Sniper: Legacy
公開日 2014年9月29日
ストーリー 世界各地で米軍の関係者が暗殺される事件が発生する。

調査の結果、犯人は凄腕のスナイパーだと判明し、犠牲者の中にトーマス・ベケットが含まれていることも分かる。

父の死を知ったブランドンは、この件を独自で捜査することに。

チャド・マイケル・コリンズ主演のアクション映画『山猫は眠らない5 反逆の銃痕』のレビュー。

山猫は眠らない5 反逆の銃痕の感想/評価

今回も主人公は『山猫は眠らない4 復活の銃弾』のブランドンだが、『山猫は眠らない(1)』『山猫は眠らない2-狙撃手の掟-』『山猫は眠らない3 決別の照準』までの主人公であるベケットも再登場している。

個人的に、今作は主人公がトーマスからブランドンへと引き継がれる様子が描かれていて非常に良かった。

前作『山猫は眠らない4 復活の銃弾』のレビューにも書いている通り、新主人公のブランドンは”ベケットの息子だが、親父との繋がりを感じさせるものがほぼなく、ほとんど新しい主人公みたいなもの“だった。

その点、今回はトーマスとブランドンを登場させることで繋がりを意識させ、その上でトーマスからブランドンに世代交代されるという展開が用意されており、ブランドンが主人公であることに正統性が生まれている。

ダイ・ハード/ラスト・デイ』のよう。

私はブランドンというキャラクターが”鼻につく若造”という感じであまり好きではなかったが、トーマスとのやり取りを経て、一人の主人公として見られるようになった。

さて、「山猫は眠らない」としても面白い方だった。

一つの地域ではなく、世界規模になったことでストーリーの規模感が増しているし、B級スパイ活劇さながらのサスペンスも用意されており、見所は多い。

また、スナイパー業界にも押し寄せるハイテク化の並と、それに対抗するスナイパーの死闘も面白く、その面ではトーマスも大活躍する。

ブランドンも、前作とは違ってスナイパーに徹しており、父トーマス顔負けのスナイパー・アクションを魅せてくれる。

まとめ

今回は良い「山猫は眠らない」だった。

前作『山猫は眠らない4 復活の銃弾』を思えば上手く軌道修正されており、かつシリーズの顔とも言えるトーマスが再登場したことで、シリーズ作品として締まっている。

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