【感想・評価】『ダイ・ハード3』レビュー

「ダイ・ハード」シリーズ
原題 Die Hard: With a Vengeance
公開日 1995年5月19日
ストーリー NY市内に仕掛けた爆弾を解除すべく、ジョン・マクレーンは知能犯と知的なゲームを繰り広げる。

ブルース・ウィリス主演のアクション映画『ダイ・ハード3』のレビュー。

ダイ・ハード3の感想/評価

👍ニューヨークの街中で大暴れ

『ダイハード3』にてマクレーンとタッグを組むゼウス。

ダイ・ハード(1)』『ダイ・ハード2』に続く今作では、ニューヨークそのものが舞台として登場しており、お馴染みのジョン・マクレーンが知能犯と死闘を繰り広げる。

前作『ダイハード2』は”ザ・アクション映画”とも言える作風だったが、今回は一種のパニック映画とも言える作風になっており、ニューヨーク全体を巻き込むゲームはそれなりにスリリングに描かれている。

『ダイハード3』でも主人公・マクレーンを演じるブルース・ウィリス。

目玉のアクションシーンは圧巻。

デパートの爆破や地下鉄の脱線は実際に撮影されたものということで、CGのように時代を感じさせることなく、今見ても迫力満点のシーンとして存在感を発揮している。

無論、セントラルパーク内をタクシーで激走するシーンも素晴らしく、マクレーンの得意げな表情とゼウスのテンパった様子の対比も面白い。

今回はバディもの

サミュエル・L・ジャクソン演じるゼウスが”巻き込まれる”形でマクレーンとバディを組み、力を合わせて数々の死闘をくぐり抜けていく。

ゼウスは一作目のマクレーンのように”ただのおっちゃん”。

ゼウスの等身大のキャラクター像は、”アクションヒーローとして確立されてしまった”マクレーンにはもうないものなので、彼の存在はストーリーに多様性をもたらす。

シリーズ三作目の今作では、これまでとは異なるアプローチで「ダイ・ハード」を描いており、知能犯との攻防や相棒の存在はシリーズに新しい風を吹き込みます。

👍脚本の緻密さがダイ・ハード

『ダイハード3』にて、なぜか停職中の主人公・マクレーン。二日酔いで鎮痛薬がないとやってられない。

  • バッジ番号で犯人の正体を見破る
  • 冒頭の爆発実験に着想を得て手錠を外す
  • ハンスの計画から金塊が海底に沈んでいないことを見抜く

など、“何気ない台詞やシーンが伏線だった”という脚本の緻密さは一作目『ダイ・ハード(1)』譲りであり、「ダイ・ハード」らしさを感じさせる。

【+考察】バッジ番号やアスピリンは?

バッジ番号で正体を見抜けた理由

『ダイハード3』にてバッジ番号が重大なヒントに。

序盤に「宝くじのナンバーをバッジ番号にしている」という話が出て来るが、その警官のバッジ番号が”6991″だった。

銀行にいた警官のバッジ番号も”6991″だったが、序盤の警官とは別人。

複数の警官が同じ識別番号を使うわけがないので、マクレーンは偽物だと見抜いた。

アスピリンでなぜ居場所が分かった?

『ダイハード3』にてアスピリンの容器の外に記載されたドラッグストアの住所。

アスピリンの容器の底に、それを売ったドラッグストアの住所が書いてあった。

そのドラッグストアの周辺で複数の大型トラックが隠せる場所は…。

まとめ

一作目と二作目をいいとこ取りした続編だった。

今作は『ダイ・ハード(1)』のストーリー性と『ダイ・ハード2』のアクション性を上手く組み合わせた三作目になっており、ちゃんと”ダイ・ハードしている”。

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