キアヌ・リーブス主演の『チェーン・リアクション』のレビュー。
紹介
チェーン・リアクションのストーリー
シカゴ大学のプロジェクト・チームはついに石油に替わる新エネルギーを水から発生させる画期的装置の開発に成功。
だがその晩、何物かによって研究室が爆破される。
偶然その場に居合わせたエンジニア、エディは事件の有力容疑者と見なされ、執拗に追われるが、そのうちFBI以外の何物かが自分の命を狙っていることを知る。
引用元 – Youtube
チェーン・リアクションの出演陣
役者 | 役名 |
キアヌ・リーブス | エディ |
モーガン・フリーマン | シャノン |
レイチェル・ワイズ | リリー |
フレッド・ウォード | FBI捜査官 |
ケヴィン・ダン | FBI捜査官 など |
感想
程よく楽しめる
- 陰謀
- 政治ゲーム
- チェイス
- 逃走劇
それぞれがバランスよく盛り込まれており、「細部は気にしない」と念じながら観れば娯楽映画として楽しめるかと思う。
ちなみに、キアヌ・リーブスの出番はたくさん用意されている。
ご都合主義的で、雑なストーリー
主人公・エディの逃走劇が偶然の連続で萎える。
- たまたま逃げ込んだ先に無人の屋敷があったり、たまたま見た先で仲間が誘拐されていたり、たまたま座っていたら目の前にパトカーが止まり、スキを見てナンバー照会ができたり。
また、エディは手配犯にもかかわらず、ほぼ変装せずに逃げ切れたり、科学者なのに銃も殴り合いも乗り物の運転も全てこなせるスーパーマンだったりする。
最終的に、エディはふらっと訪れた敵の秘密基地に”ほとんど変装することなく潜入し、見事にシステムをハッキングするという…。
超人的で、運にも恵まれており、せっかくのサスペンスやアクション要素が今ひとつ盛り上がらず、追われている緊張感もほとんどない。
FBIも、エディを追う者として不適格。
端から中国人研究者をスパイとして断定したり、根拠が示されないまま捜査方針が二転三転したりし、「これではエディを追い詰められない」とすぐに分かる。
まとめ
キアヌ・リーブスを観るための映画。
“若くて、キレのあるキアヌが見られる映画”としては十分に楽しめるが、一つのサスペンス映画としてはストーリーが甘々で、スリルも緊張感もない一作になっている。