サミュエル・L・ジャクソン主演のアクション映画『シャフト』のレビュー。
紹介
シャフトのストーリー
シャフトの出演陣
役者 | 役名 |
サミュエル・L・ジャクソン | シャフト |
ヴァネッサ・ウィリアムス | ヴァスケス |
ジェフリー・ライト | ピープルズ |
クリスチャン・ベール | ウォルター |
バスタ・ライムス | ラサーン など |
感想
アンチヒーロー
正直、アクション映画としては可もなく不可もなしという作品になっており、ストーリー自体もシンプルに勧善懲悪をテーマにした内容です。
ただし、サミュエル・L・ジャクソン演じる”型破り”な刑事・シャフのインパクトは強烈で、他の刑事ものとは一線を画する、アンチヒーロー然としたキャラクターは印象に残ります。
(シャフトの”ちょい悪オヤジ”感は、善人が似合うデンゼル・ワシントンやウィル・スミスでは出せません)
また、クリスチャン・ベール演じる宿敵・ウォルターのインパクトも強く、その”爽やかな顔の下に隠された”狂気性は、全てをさらけ出すシャフトとの対比になっています。
それ以外にも、ヴァネッサ・ウィリアムス演じるヴァスケスや、ジェフリー・ライト演じるピープルズも、シャフトに負けず劣らずのインパクトを残します。
ブラックスプロイテーション
本作は1971年に公開された『黒いジャガー』のリメイク作品。
元ネタが【ブラックスプロイテーション】と呼ばれる黒人層をターゲットにした作品ということで、リメイク版である本作でも彼らの文化が色濃く反映されています。
ストーリーも、富裕層の白人に対してマイノリティが痛烈に反撃する内容になっています。
この時代の白人中心のハリウッド映画ばかり観ていると、非常に新鮮に感じる作風です。
ストーリーが中だるみしている
ピープルズとウォルターのやり取りは不要だったのように思えます。
この二人の”ビジネス”は尺を使うわりにはストーリーが前進しないので中だるみした印象を受けました。
まとめ
サミュエル・L・ジャクソンの魅力全開のアクション映画でした。
この記事の冒頭でも書いたように、アクション映画としては”可もなく不可もなし”なのですが、シャフトを始めとしたキャラクターたちの濃さがその欠点を補ってくれています。