【感想・評価】『エミリー・ローズ』レビュー

洋画レビュー

ローラ・リニー主演のサスペンス映画『エミリー・ローズ』のレビュー。

紹介

エミリー・ローズのストーリー

神父による「悪魔祓い」によって命を落とした女性エミリー・ローズ。

過失致死の罪に問われた神父を、主人公エリンが弁護する。

エミリー・ローズの出演者

役者 役名
ローラ・リニー エリン弁護士
トム・ウィルキンソン ムーア神父
キャンベル・スコット イーサン
ジェニファー・カーペンター エミリー・ローズ
コルム・フィオール カール

感想

実は法廷モノ?

意外にも、映画は”悪魔祓い”によって少女を死に至らしめた神父を裁く法廷モノになっており、若干のオカルト要素はありながらもメインは事件の解明という作品。

主人公・エリンは教会に雇われた敏腕弁護士であり、”少女を死に至らしめた”ムーア神父の弁護を担当する。

エリン自身はオカルトを全く信じない人間であり、”悪魔祓い”自体もきちんと説明できる他の何かだと思っていましたが、自身の身に起きた不可解な出来事の数々によって次第に”非科学的な”現象への理解を深めていく。

映画の見所は、オカルトを信じないエリンが非科学的な神父の主張を科学的に証明して反論していくところであり、彼女は検察側と論戦を繰り広げる。

論戦の様子は法廷ドラマさながらのスリリングさ。

一方で、”悪魔祓い”をテーマにしたオカルトネタにも力が入っており、被害者を演じたジェニファー・カーペンターの錯乱した演技はメッチャクチャ恐ろしい。

この映画は法廷7割、オカルト3割という配分になっており、少ないオカルト要素を効果的に活用しているのでちゃんと怖い映画でもありました。

実は実話?

この映画の題材は、1976年にドイツで発生した同様の事件。

元ネタの事件でも、やはりアンネリーゼ・ミシェルという名の未成年の女性が”悪魔祓い”になって死亡しており、アルノルト・レンツ神父がその罪に問われている。

実際のところ、アンネリーゼ・ミシェル(もしくはエミリー・ローズ)は精神病を患っていたと思われるが、適切な治療が受けられずに苦しんだ事実に胸が痛みます。

まとめ

オカルト要素と法廷モノがバランスよく盛り込まれた一作。

実話ベースゆえに裁判の様子や人物描写がよく描かれており、”悪魔祓い”という特異なテーマを脱線させずにキチンと最後まで描き切っている点が好印象。