アーノルド・シュワルツェネッガー主演の『プレデター(1)』のレビュー。
紹介
プレデターのストーリー
ゲリラに捕虜にされた政府要人を救うべく、主人公らはジャングルの奥深くへと進行する。しかし、そのジャングルで未確認生物に襲われる。
獰猛な未確認生物相手に、主人公たちは決死の戦いを挑む。
プレデターの出演陣
役者 | 役名 |
アーノルド・シュワルツェネッガー | ダッチ |
カール・ウェザース | ジョージ |
エルピディア・カリロ | アンナ |
ビル・デューク | マック |
ジェシー・ベンチュラ | ブレイン など |
感想
筋肉とモンスターの激突
んー、男臭い。
シャツでは隠しきれないモリモリの筋肉を身にまとい、葉巻を咥えながら颯爽と登場する主人公・ダッチ(アーノルド・シュワルツェネッガー)。
戦友と挨拶がてらの腕相撲を済ませたあとは、デカイ銃を背負って仲間を率いてジャングルの奥へと突き進んでいく。
もともとは”ジャングルに墜落したヘリを捜索する”作戦だったが、気が付くと相手は地元のゲリラからこのジャングルを狩り場とする獰猛な未確認生物に変わっていた。
ゲリラ相手では狩る側だった主人公たちも、相手が未確認生物となれば狩られる側となり、人間よりも遥かに戦闘能力の高い”Predator(捕食者)”に翻弄される。
“理屈より筋肉”を地で行く主人公と、人間を一瞬で殺せる強敵との激突は非常に見応えがあり、シュワちゃんのぶっとい二の腕とデカイ機関銃の組み合わせも最高。
最後の、捕食される者が捕食者となり、原始的な戦法でハイテクなプレデターをジリジリと追い詰めていく展開は面白く、アクション映画だけれど無駄にドンパチしない美学みたいなものを感じた。
知性を感じさせるプレデター
この手のモンスターは「パワーこそ人間を上回るが知能は相当下」というイメージがあるが、【プレデター】はそれに当てはまらない。
なんと、【プレデター】は救急キットで自分の傷を応急処置するし、サーモグラフィでじっくり主人公らを観察する。
【プレデター】は”自分で応急処置ができて、高性能な機械も扱える”ほどの知能を有し、その上で人間よりも遥かに高い身体能力の持ち主でもある、ということに。
人間がプレデターよりも勝っている部分はほぼ無く、ゆえに主人公らは常に”捕食される側”として捕食者に対抗するという構図になっており、これは独特な緊張感を演出する。
また、プレデターの「ちょっとハンティングに来ただけです」というスタンスも、”殺しが目的”なので殺るか、殺られるかしか選択肢がない無情な世界を意識させる。
まとめ
色褪せないアクション映画の良作。
シュワちゃんの筋肉質なアクションと、獰猛なプレデターとの対決は見応えがあり、公開30年以上経っても色褪せない作品になっている。