ニコラス・ケイジ主演のSF映画『NEXT -ネクスト-』のレビュー。
紹介
海外の反応
👍Good
- ニコラス・ケイジ
- 独創的なアイデア
👎Bad
- 視覚効果の質が低い
- 脚本の矛盾
引用元:Rotten Tomatoes,IMDb
NEXT -ネクスト-の出演陣
役者 | 役名 |
ニコラス・ケイジ | クリス |
ジュリアン・ムーア | フェリス |
ジェシカ・ビール | リズ |
トーマス・クレッチマン | ミスター・スミス |
トリー・キトルズ | キャバノー など |
感想
👍まるでゲームを遊んでいるように
昔は「(今の若者は)ゲーム感覚でリセットしたがる」なんて言われましたが、この映画の主人公・クリスはまさにそれです。
クリスは”2分先の未来を予知できる”超能力者で、FBIは核攻撃を阻止する最終手段として彼を捜査に強制参加させ、彼の超能力をフル活用して捜査を進めます。
クリスが捜査する姿は、まるでゲーマーがセーブ&ロードを繰り返して遊んでいるようであり、彼は「あー倒された!ロードしてやり直すか」くらいの感覚で試行錯誤を重ねていきます。
そして、試行錯誤を重ねる中で行動が最適化されていく流れも実にゲーム的でした。
また、映像としても”2分先の未来を予知する”シーンは面白く、撃たれたかと思えば生きていたりする点はユニークでした。
地味にピーター・フォーク
『刑事コロンボ』でお馴染みのピーター・フォークがちょい役で出演(どういう繋がり?)。
ピーター・フォーク演じるアーヴの吹き替えも、お馴染みの石田太郎でした。
👎説得力に欠けるストーリー
- 2分先までしか予知できない
- リズに関しては無制限(?)に予知できる
という2つの設定が共存しており、観ていてややこしい。
そして、「なぜ、リズに関しては無制限に予知できるのか?」という点が”運命の人だから”で済まされているので説得力に欠けます。
また、”テロリストよりもマジシャンを追うことに躍起になる”FBIも「んなわけがない」とツッコミを入れたくなります。
あと、テロリストの動機がよく分からないまま終わるので事件自体の説得力も弱い(イスラム過激派でもないテロリストがアメリカを攻撃する理由が気になる…)。
妨害電波で爆発を阻止できるのでは?
終盤、リズは体に爆弾を巻き付けられます。
それを起爆させる方法が携帯電話だったわけですが、その前のシーンでFBIは妨害電波を使って付近の通信を遮断しており、リズに関しても「それを使えば良いのでは?」という感じです。
…
このようにストーリーは割りと粗粗しく、それなりにツッコミ所がある内容でした。
まとめ
アイデア先行のSF映画でした。
“2分先まで予知できる”点は面白いものの、そのアイデアを活かす場が用意されておらず、終わってみれば可もなく不可もなしの作品でした。