原題 | gifted |
公開日 | 2017年4月12日 |
出演者 | クリス・エヴァンス,マッケナ・グレイス,リンジー・ダンカン,オクタヴィア・スペンサー,ジェニー・スレイト |
ストーリー | メアリーはいわゆる天才児。
これまで叔父と平和に生活していたメアリーだったが、彼女が小学校に通い始めたことを機に、メアリーを取り巻く環境が大きく変化していく。 |
クリス・エヴァンス主演のヒューマン・ドラマ『gifted/ギフテッド』のレビュー
gifted/ギフテッドの感想/評価
天才児の育て方
この映画は簡単に言えば「天才児の育て方」を考える作品。
主人公のメアリーはいわゆる【天才児】であり、「3×4は?」程度の授業では全く満足できません。
そんな彼女のような【天才児】には”ハイレベルな私立学校が相応しい”と考えるものですが、保護者のフランクは頑なに公立の小学校に通わせようとする。
フランクは自身の経験を踏まえ「メアリーは”普通の子供”のように育てる」と主張するが、彼以外の人たちは「英才教育を受け、社会に貢献すべき」と主張します
- 【天才児】は英才教育を受けるのが幸せか
- 【天才児】であっても、普通の子供として過ごすのが幸せか
この映画はこうした難しい問題を問いかけて来るが、最後にメアリーなりの答えが示される。
彼女はフランクも、それ以外の人たちも想定していなかった生き方を選択し、人の生き方は簡単な二択だけではなく、視野を広げればもっと違う生き方があることを教えてくれる。
子供への愛情をテーマにしたことの意味
この映画は【天才児】ではなく「子供への愛情」という普遍的なテーマを描いています。
それによって、メアリーとその周りの人たちが等身大に感じられるようになっており、観ている間は感情移入しっぱなしでした。
当然、まるで本物の親子のように感じるクリス・エヴァンスとマッケナ・グレイスの演技も素晴らしかった。
まとめ
是非とも、手元に置いておきたい一作。
私にとってはデジタル版を消費するのではなく、リテール版を購入して何度も見返したいと思える数少ない作品です。