ブルース・ウィリス主演のコメディ映画『バッド・ウェイヴ』のレビュー。
紹介
バッド・ウェイヴのストーリー
カリフォルニア州ロサンゼルス近郊のヴェニス。
西海岸でも有数の観光地として知られる美しい海岸沿いの町で探偵業を営むスティーブは、窮地を救ってくれた友人の頼みで凶暴なギャングのボス スパイダーに奪われた車を取り返しに行く。
激しい銃撃戦の末、何とか車を奪還したスティーブだったが逆にスパイダーの恨みを買ってしまい、襲撃を受けた挙句に愛犬のバディを誘拐されてしまう。
そして再度スパイダーのアジトに向かったスティーブだったが、そこにバディの姿はない。
なぜかスパイダーからバディと麻薬を持ち逃げした彼の妻の捜索を依頼されたスティーブは早速調査に乗り出すが……
引用元 – Youtube
バッド・ウェイヴの出演陣
役者 | 役名 |
ブルース・ウィリス | スティーヴ |
ジョン・グッドマン | デイヴ |
ジェイソン・モモア | スパイダー |
トーマス・ミドルディッチ | ジョン |
ジェシカ・ゴメス | ノラ など |
感想
明るくて下品な痛快コメディ
ブルース・ウィリス演じる主人公・スティーブは、ヴェニス(ロサンゼルス)で唯一の私立探偵で、元警官。
自称”地域のリーダー”だったが、依頼人の妹・ノラに手を出したことをきっかけに、彼は制御不能の大騒動に巻き込まれていく。
さて、映画としては頭を空っぽにして楽しめるコメディ作品。
ベニスビーチ周辺の明るい雰囲気を全面に出したポップな作風になっており、若者に負けじとオールドタイマーがハッスルする姿をコミカルに描いている。
売人の家から車を盗んだり、ギャングを銃で脅したりしても”なあなあ”で済むほど牧歌的だったりするので、ほんと気楽に観られる映画だった。
際どいブラックジョークが目白押しなので人を選ぶ映画である点は否定しないが、様々な人種や性的志向を満遍なくジョークに落とし込む辺りはさすが”多様性の街”という感じ。
個人的にはブルース・ウィリスが全裸で夜のロサンゼルス市内をスケートボードで滑走するシーンがツボだった。
積み重ねを台無しにするエンディング
エンディングに向けて全てを精算して綺麗さっぱり終わったはずなのに、最後の最後で”ハッピーエンドを壊す可能性を残す”シーンを差し込んだ意図が理解できない。
続編への伏線なのかも知れないが、19年末現在そんな話は出ていないので、現状ではただ後味を悪くしただけ。
まとめ
痛快なコメディ映画だった。
正直、エンディングは残念だったが、ブルース・ウィリスを始めとする中年オヤジがハッスルする姿は面白く、映画全体の明るい雰囲気も良かった。