エド・スクライン主演のアクション映画『トランスポーター イグニション』のレビュー。
紹介
トランスポーター イグニションのストーリー
妖艶な魅力を漂わせる美女アンナからの依頼。
時間通りに到着したフランクの愛車に乗り込んだ3人の美女。
フランクに突き付けられたのは、銃口と囚われた父親の映像。
人質となった父親の身体を猛毒が蝕み、命の期限は12時間に迫っていた。
プロの運び屋のルールに反する強制された依頼に憤慨するフランクだったが、アンナたちに凶悪犯罪組織の魔の手が迫っていることを知る。
命を狙うのは、フランクの特殊部隊時代のライバル、“狂人”カラソフが率いる巨大売春カルテル。
自らのルール、守るべき使命、そして、父の命の間で揺れ動く天才運び屋は愛車アウディと共に走り出す。
しかしこの依頼には、愛する者からの裏切りが待ち受けていた…。
引用元 – Youtube
トランスポーター イグニションの出演陣
役者 | 役名 |
エド・スクライン | フランク |
レイ・スティーヴンソン | フランク(父) |
ローン・シャバノル | アンナ |
ガブリエラ・ライト | ジーナ |
タティアナ・パイコヴィッチ | マリア など |
感想
ジェイソン・ステイサムからエド・スクラインに
「もう、あんな映画に関わってられるか!」とジェイソン・ステイサムが言ったか、言ってないかは知らないが、新しい俳優を据えて再出発。
新たなフランク役にはステイサムと同じくイギリス生まれのエド・スクラインが抜擢されており、スマートな外見は新たなフランク像を感じさせる。
ただ、ジェイソン・ステイサムのフランクには敵わない。
エド・スクラインも決して悪くないが、このシリーズはジェイソン・ステイサムのインパクトが強すぎるので彼以外だとどうもしっくり来ない。
ジェイソン・ステイサムの肉体美を全面に押し出したアクションと、あの無骨そうな表情は代用の利かない彼だけの魅力だったと再確認した。
個人的には、主人公を女性キャラクターに変更するくらいしても良かったのでは?と思う。
運転テクニックがあって武術にも長けている女性主人公だと、ジェイソン・ステイサムのフランクと単純比較されないし、リブートならではフレッシュさも感じられる。
契約を一方的に破棄する点は同じ
依頼人は荷物の個数と重量でウソは言っていなかったのに、フランクの想定が甘かったことが原因で一方的に契約を破棄する。
この“一方的に契約を破棄する”点はジェイソン・ステイサム版フランクと同じで安心(?)。
ストーリーは過去作よりは数倍マシ
ジェイソン・ステイサムが主演した過去作と比べれば、凄まじくよく書けた脚本になっており、ストーリーはきちんと筋が通っている。
- トントン拍子に話が進みすぎる
- 警察側の被害が甚大すぎないか?
など、言いたいことはあるが、『トランスポーター』『トランスポーター2』『トランスポーター3 アンリミテッド』を思えば重箱の隅をつつくようなもの。
“リュック・ベッソン脚本”と知った時は不安がどっと押し寄せて来たが、終わってみればそれは杞憂だった。
主人公の親父の方が魅力的な件
今作の脚本における致命的な欠点は、フランクよりも彼の父・フランク・シニアの方が魅力的なキャラクターとして描かれていた点。
気さくで女ったらしな性格と、やる時は変装から飛行機の操縦までやるプロフェッショナルさが非常に魅力的だった。
普通にフランク・シニアを主役にした番外編を見たいなと。
まとめ
もともとハードルが低かったというのもあるが、終わってみれば予想以上に楽しめた。
確かにジェイソン・ステイサムの不在は大きいが、「トランスポーター」として求めるものはちゃんと用意されている一作ではあった。
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