ジェイソン・ステイサム主演のアクション映画『メカニック:ワールドミッション』のレビュー。
前作『メカニック』の直接的な続編。
紹介
メカニック:ワールドミッションのストーリー
殺し屋から足を洗ったビショップのもとに暗殺の依頼が入る。
幼少期に暗殺者として一緒に育てられたが、ビショップを裏切って逃げた兄弟子のクレインからだ。
ビショップは断るが、何の罪もない女を人質にとられ、やむなく復帰する。
ターゲットは武器商人として世界を裏で操る巨大フィクサー。
やがてビショップは成功/失敗にかかわらず死が待つことを知る。
しかも、クレインはこの世でただ一人、ビショップの弱点を知る男だ。
果たして、超難関ミッションの行方は!?そして、クレインの真の目的とは!?
引用元 – Youtube
メカニック:ワールドミッションの出演陣
役者 | 役名 |
ジェイソン・ステイサム | ビショップ |
ジェシカ・アルバ | ジーナ |
トミー・リー・ジョーンズ | アダムス |
ミシェール・ヨー | メイ |
サム・ヘイゼルダイン | クレイン など |
感想
今回はジェイソン・ステイサムが目白押し
平均的ジェイソン・ステイサム映画。
ジェイソン・ステイサムのプロモーション映画のようであり、ジェイソン・ステイサム好きがジェイソン・ステイサム目当てで見る分には楽しめる作品になっている。
ジェイソン・ステイサム演じる無敵の主人公が次々と敵をなぎ倒していき、様々な危機的状況をスリリングで切り抜けていく様子は、この映画でも健在。
特に今作は前作『メカニック』のように”リメイク”という縛りが無いので、映画の設定やストーリーがジェイソン・ステイサム仕様に書き換えられており、もう彼を邪魔する者はいない。
前作のような”殺しの美学”は無くなったが、レビューにも書いている通り、あれはジェイソン・ステイサムと相性が悪かったので、個人的には今作の路線は支持する。
ツッコミ所が多い
基本的に、今作のストーリーは”映画として成立させるため”だけに存在しており、一度疑問に感じることがあれば次々と「?」が浮かんで来る。
例えば、主人公・ビショップがタイで投獄される場面。
彼のやったことは公務執行妨害なのに、いきなり極悪人が収監されているような海に浮かぶ刑務所に投獄されてしまう。しかも裁判も無く”直”。
また、高層ビルでターゲットを暗殺する際も、わざわざプールごと破壊する必要性なんてない(映画としては最高の見せ場でしたが)。
最後、トミー・リー・ジョーンズ演じる武器商人・アダムスも、良い武器商人とか言う”善良な犯罪者”並に矛盾したキャラクターになっており、非常に不自然。
それ以外にも─
- タイ人女性ならまだしもヒロインをわざわざ助ける理由が不明
- 太ももに銛を打たれたはずなのにピンピンしている
- なんで医療ヘリが来ると思ったのか?
など、細かな疑問点、矛盾点が散見される。
あと、CGやエフェクトがやけに安いっぽかったりもする。
いくらジェイソン・ステイサムのプロモーション映画だからと言って、こうした粗いストーリーで茶を濁す姿勢はあまり褒められたものではないと私は思う。
まとめ
ジェイソン・ステイサムの見せ場が多い分だけ、前作『メカニック』よりはマシ。
ただ、他のアクション映画と比べた際に”ジェイソン・ステイサムが出演している以上の見どころ”なかったりするが。