リンカーン大統領暗殺をテーマにしたドキュメンタリー・ドラマ。
感想
意外と犯人のことは知らなかった
リンカーン大統領が暗殺された場所や方法は知っていましたが、犯人であるジョン・ウィルクス・ブースについてはほとんど知らなかったので、このドキュメンタリー・ドラマは非常にタメになる内容でした。
このドキュメンタリー・ドラマは、ブースの事件前後の足取りや心境などを裏取りが出来た範囲で克明に描いており、自惚れ屋な彼の性格や予想に反した世間の反応に戸惑う様子などの人間的な側面がしっかりと映し出されています。
ジョン・ウィルクス・ブース側からの視点を取り入れることで、犯人がただの異常者ではなく、犯人なりの動機や背景を持った”人間”であるということが分かる内容になっており、私によっては新鮮でした。
あと、個人的には南北戦争の最中なのによく言えば牧歌的、悪く言えば無防備な中で大統領やその周辺の人たちは生活していたのだなということに驚きました。
トム・ハンクスがナレーターとして出演
この作品は半分ドキュメンタリー、半分テレビドラマという構成になっています。
トム・ハンクスはドキュメンタリーパートにナレーターとして登場しています。
※ドラマはトム・ハンクス主演 or 出演ではないので注意して下さい
まとめ
ジョン・ウィルクス・ブースについてもちゃんと描いている点が新鮮なドキュメンタリー・ドラマでした。
この作品の原作「Killing Lincoln」はその信憑性に疑問の声も上がっているという点は心に留めておいた方が良いと思いますが、それを考慮しても見応えがありました。
ダニエル・デイ=ルイス主演の映画『リンカーン』とセットで見るとより楽しめるのではと思います。