アンディ・ガルシア主演のコメディ映画『ファミリーズ・シークレット 秘密を抱えた家族』のレビュー。
紹介
ファミリーズ・シークレット 秘密を抱えた家族のストーリー
家庭崩壊寸前のリゾ家。
この家では、誰一人自分の胸のうちを明かすことができず、それぞれが秘密を抱えて生活していました。
そんな時、父であり夫・ヴィンスの息子・トニーが現れたことで、崩壊寸前の家族内に変化が生まれます。
ファミリーズ・シークレット 秘密を抱えた家族の出演陣
役者 | 役名 |
アンディ・ガルシア | ヴィンス |
ジュリアナ・マルグリーズ | ジョイス |
スティーヴン・ストレイト | トニー |
エミリー・モーティマー | モリー |
エズラ・ミラー | ヴィンスJr など |
感想
悪くはないけれど、良くもない感じ
- 実は俳優志望の父
- 実はストリッパーとして日銭を稼ぐ娘
- 実は太った女性好きの息子
- 実は父の息子のトニー
- 実はトニーと不倫しかけた妻
という5人家族のお話なのですが、それぞれが好き勝手やっているので乱雑としたイメージを受けましたし、秘密を抱えながら家族として暮らすことの難しさもそれほど描かれなかったので、正直期待はずれでした。
似た映画の『リトル・ミス・サンシャイン』は、”家族と向き合わざるを得ない状況”で、それぞれが成長する姿を描く作品でしたが、こっちはそうした深みもなく。
(冒頭の家庭崩壊寸前の状態が最後の最後まで続きます)
そして、結末にしても諸々の問題を強引に片付けてしまうので「果たしてこれで大丈夫なのだろうか?」と感じてしまいます。
しっかりとした積み重ねがあり、それぞれが成長した様子をもっと描いてくれないと、あの結末を素直に受け取ることができません。
結局、「明日からまた同じことが繰り返されるのでは?」と。
アンディ・ガルシアの娘だった
娘・ヴィヴィアンを演じているのが主演のアンディ・ガルシアの実の娘、ドミニク・ガルシア=ロリドでした。
ファンタジー的
あまり、深く考えてはいけません。
主人公・ヴィンスは、家族に”実の息子だと黙って”トニーを家に招き入れますが、他の家族からすれば「急に親父(夫)が囚人を家に連れて来た!」なわけで..。
また、妻・ジョイスはトニーと”寝かけた”わけですし、トニー自身も彼女に惹かれていますが、今後、あの2人はお互いの感情にどう対処していくのでしょうか?
良くも悪くもファンタジー的です。
まとめ
“可もなく不可もなし”という映画でした。
個人的には、秘密を抱えて生きる人間の葛藤やそれを乗り換えた先の成長をもっと描いて欲しかったですが、それを抜きにしてもそれなりに楽しめる映画でした。