ロバート・レッドフォード×ダスティン・ホフマンが送る社会派映画『大統領の陰謀』のレビュー。
紹介
大統領の陰謀のストーリー
ウォーターゲート・ビルに不法侵入した4人が窃盗罪で逮捕される。
ただの小さな犯罪として処理され掛かっていたこの事件に、何か匂うものを感じたウッドワードとバーンスタインの2人は独自でこの件の調査を始める。
大統領の陰謀の出演陣
役者 | 役名 |
ロバート・レッドフォード | ウッドワード |
ダスティン・ホフマン | バーンスタイン |
ジャック・ウォーデン | ローゼンフェルド |
マーティン・バルサム | シモンズ |
ジェイソン・ロバーズ | ブラッドリー など |
感想
ウォーターゲート事件を記者の視点から描く
この映画では、後に「ウォーターゲート事件」と呼ばれる政治スキャンダルをワシントン・ポスト記者の目を通して描いており、丹念な調査報道とホワイトハウス周辺の動きが克明に映し出されます。
確かに”ずっとタイプライターの打音が鳴り響いている”映画ですが、新米記者がホワイトハウスをも巻き込む一大スキャンダルを必死に追う姿は鬼気迫るものがありました。
同時に、当時のワシントン・ポスト社内の様子も描かれており、ホワイトハウスの圧力やバッシングに屈することなく、愚直に報道を続けたその姿勢にジャーナリストとしての矜持を感じました。
また、若かりし頃のロバート・レッドフォードとダスティン・ホフマンのフレッシュさもよく、若さゆえの猛烈さは観ていて清々しかったです。
あとは”小さな犯罪をきっかけに次々と疑惑が明るみになり、最終的にはアメリカ大統領まで行き着く”という展開は「現実は小説よりも奇なり」だなと。
仮にフィクションだったら「そんな雑な展開はあり得ないよ」と一蹴されるはず。
ただ、難しい
顔と名前を一致させることに苦労しました。
映画自体は「ウォーターゲート事件」を上手く2時間に収めてくれているので理解は容易いですが、いかんせん登場人物が多くてそれの把握が大変でした。
関連記事>>>ウォーターゲート事件 – Wikipedia
まとめ
見応えある社会派映画でした。
時に裏切られ、時に罵倒されながらもジャーナリズムを貫く姿勢はたくましく、ロバート・レッドフォードとダスティン・ホフマンは見事に新聞記者を演じ切っていました。