ベン・スティラー主演のコメディ映画『LIFE!/ライフ』のレビュー。
紹介
LIFE!/ライフのストーリー
主人公・ウォルターは、長年【LIFE】編集部でネガフィルムの管理者として働いて来ましたが、ネットの波に飲まれて雑誌の廃刊が決定する。
【LIFE】を代表するフォト・ジャーナリストのショーンは、最終号に相応しい一枚を編集部に送ってくれたが、ウォルターは肝心のネガフィルムの紛失に気づく。
ウォルターは失くしたネガフィルムを見つけるべく、ショーンの後を追って世界を冒険する。
LIFE!/ライフの出演陣
役者 | 役名 |
ベン・スティラー | ウォルター |
クリステン・ウィグ | シェリル |
ショーン・ペン | ショーン |
シャーリー・マクレーン | エドナ |
アダム・スコット | ヘンドリックス など |
感想
それが人生の目的なのだから
人間誰しも”自分にとって居心地がよく、快適に過ごせる場所”は手放したくありません。
しかし、“自分にとって居心地がよい”とは、言い換えれば競争や刺激とは無縁の世界ということであり、その場に留まっていても現状維持が精いっぱい。
また、色々な意味で冒険をしないので職場と自宅を往復するだけで一日が終わり、365日、どこを切り取っても代わり映えしない日々…。
私自身が「おや、これは私の話か?」と感じたように、“自分自身の悶々とした日々をウォルターのそれと重ね合わせた”人は多いはず。
「プロフィールの体験談の欄を埋めましょう」と言われても、私は埋められる自信がありません。
“平凡な日常にうんざりしている”ウォルターの心境が理解できるからこそ、私はウォルターに共感し、自分の殻を破って外の世界に飛び出した彼を純粋に応援できました。
【LIFE】のスローガンの通りです。
TO SEE THE WORLD,
(世界を見よう)
THINGS DANGEROUS TO COME TO,
(危険でも立ち向かおう)
TO SEE BEHIND WALLS,
(壁の裏側を覗いてみよう)
TO DRAW CLOSER,
(もっと近づこう)
TO FIND EACH OTHER AND TO FEEL.
(お互いを知り、感じよう)
THAT IS THE PURPOSE OF LIFE.
(それが人生の目的なのだから)
この映画は寿命をただ消費しているだけの自分にガツンと響く作品になっており、“昨日までとは違うことを、何か一つだけでもやってみよう”という気にさせてくれる。
空想癖にも共感
“一人で居る時間が長いと空想に耽ることが多くなる”のは私自身も経験しているので、ウォルターが空想の世界に自分の居場所を作ろうとする姿にも共感できました。
雑誌のいちページのように美しい
【LIFE】という写真を中心にした雑誌をテーマにしているだけあり、この映画はどのシーンを切り取っても画として美しい作品でした。
- 元気が貰えるストーリー
- 胸を打つ音楽
- 美しい画
この3つが見事に絡み合っています。
雑記LIFEのアーカイブが公開中
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関連サイト>>>LIFE Photo Collection
まとめ
代わり映えしない日常にウンザリする人にエールを送る映画です。
自分の殻を破り、見て、感じることの大切さをポジティブに描いており、良い余韻と何かに挑戦する勇気が残る作品でした。
私にとっては定期的に見直したい大切な映画です。