『オフィサー・ダウン』のレビュー。
紹介
オフィサー・ダウンのストーリー
コネチカット州ブリッジポート。
刑事キャルはかつて潜入捜査をし、家庭生活を壊しかけた過去がある。そんな彼はある人物から、その娘が職場のストリップバーで、エンジェルという常連客にレイプされ、そのせいで娘は自殺したという密告を受け、エンジェルの周辺をマークするようになる。
そんなキャルだが潜入捜査時代、あるストリッパーから組織の大物を逮捕するよう仕向けられたが断わったせいで悲劇を起こした過去もあった……。
引用元 – WOWOW
オフィサー・ダウンの出演陣
役者 | 役名 |
スティーヴン・ドーフ | デビッド |
ジェームズ・ウッズ | 警部 |
スティーヴン・ラング | ラルーサ |
ドミニク・パーセル | ウォーカー |
デヴィッド・ボレアナズ | スキャンロン刑事 など |
感想
偶然が重なりすぎ
結局、種明かしすれば”ウォーカーが揺すって来た刑事・ローグ(別名エンジャル)を、主人公・デビッドを使って始末させた”ということ。
ただし、この作戦は─
- 主人公が命の恩人の顔を決して思い出さないこと
- 主人公がエンジェルに事情聴取しないこと
=>すれば一瞬でエンジェルが刑事だと判明する - セルゲイ宅に行かないこと
=>レイプ事件はでっち上げだとバレる - 主人公がレイプ事件の被害者に、自分の娘を重ね合わせて事件にのめり込むこと
などの偶然が重なって初めて成立する。
ものすごく危うい作戦なのに、破綻することなくストーリーが進んでいくことに非常に違和感を覚える。
どう考えても、ウォーカーはこんな作戦を実行するより刑事・ローグ(別名エンジャル)を人知れず消した方が楽で、リスクもなかったはず。
また、主人公・デビッドにしても”なぜ、ここまで事件にのめり込むのか”が不明。
いくら命の恩人のお願いであっても、自分のキャリアや家族を犠牲にしてまで代理で殺人を犯す意味が全く理解できない。
あと、正義に燃えていた刑事・ローグが汚職刑事になるまでの流れも唐突すぎる。
全体的に矛盾と偶然に満ちた雑なサスペンスだった。
ジェームズ・ウッズが出演
ジェームズ・ウッズが”いかにも”な役で出演している。
終始”面白くない”映画だが、ジェームズ・ウッズのシーンだけは重厚なサスペンスのように感じられ、さすがの存在感だった。
まとめ
1時間半がものすごく長く感じる作品。
矛盾と偶然で構成されたストーリーは面白くなく、サスペンス映画として成立しておらず、私にとっては退屈な映画だった。