オリヴィア・サールビー主演のミステリー映画『探偵クレア 白蘭の女』のレビュー。
紹介
探偵クレア 白蘭の女のストーリー
探偵業をこなす女性が、難事件を鋭い推理と行動力で紐解いていく。
そして被害者の思考や行動をトレースしようと、残された高級下着や派手なウィッグ、香水を着けるうち、彼女は次第に噂の”白蘭の女”へと近づくのだが…。
引用元 – Amazonより
探偵クレア 白蘭の女の出演陣
役者 | 役名 |
オリヴィア・サールビー | クレア |
ジェニファー・ビールス | ビビアン |
ジャニナ・ガヴァンカー | ティナ |
レイチェル・テイラー | ジェシカ |
ジョン・キャロル・リンチ | 保安官 など |
感想
優等生が難事件に挑む
この映画はオリヴィア・サールビー演じる私立探偵・クレアが、”白蘭事件”と呼ばれる未解決の殺人事件を捜査するミステリー作品。
“白蘭事件”は、ある女性が無惨にも殺害された殺人事件であり、警察さえも捜査に行き詰まるほどの難事件でしたが、主人公・クレアは探偵としての能力買われて雇い主からこの件の捜査を依頼されます。
さて、映画としてはオーソドックスなミステリー映画です。
クレアは被害者宅で発見した現金や謎のカギなどを手掛かりに捜査をしていきますが、その流れは王道的なミステリー映画のそれであり、求めるものはちゃんと用意されています。
ただし、クレアが被害者に感情移入していく展開はユニークでした。
まるで”俳優が演じるキャラクターにのめり込む”ように、クレアも被害者にのめり込んでいく展開はスリラー的であり、その過程で自分の中の知られざる一面が露わになる点は面白かったです。
あと、クレアのキャラクターも魅力的でした。
名探偵ではなく、”まだ大人としても若い優等生的な探偵”として描かれている点がユニークで、脆くて繊細そうな女性が難事件を捜査する姿は新鮮でした。
確かに、この映画はオーソドックスなミステリー映画でしたが、クレアという目新しい主人公を登場させることで、若干のフレッシュさを感じる作品になっています。
気になったところ
どう考えても主人公・クレアの手に負えない状況になって来たのに、雇い主や警察に相談せずに調査を続行した意図が分かりませんし、最後も”脅迫して来た”人物のもとにノコノコと行く理由も分かりません。
また、スーツケースを出したり、戻したり、サンフランシスコに行ったり、戻ったりはストーリーがとっ散らかった印象を与えます。
まとめ
ミステリー映画として楽しめました。
この記事にも書いている通り、ストーリーは雑に感じることもありましたが、人間味を感じる主人公や、ノワール調の世界観が気に入りました。
終わってみれば良い映画でした。