【感想・評価】『トランセンデンス』レビュー

洋画レビュー

ジョニー・デップ主演のSF映画。

紹介

トランセンデンスのストーリー

天才科学者ウィルは、自身の頭脳をデジタル世界に移植し、”自我を持った人工知能”として生まれ変わる。

当初、彼のパートナーのエヴリンはウィルの復活を歓迎していたが、次第に”デジタル版ウィル”に恐怖心を抱き始める。

トランセンデンスの出演者

役者 役名
ジョニー・デップ ウィル
レベッカ・ホール エヴリン
ポール・ベタニー マックス
キリアン・マーフィー ブキャナン
ケイト・マーラ ブリー

情報元 – IMDb

感想

それでも「私」なのか?

“肉体は朽ちても意識さえ残っていれば私”なのか?

「何を持って自分自身とするか」ということを問うストーリーになっており、「意識さえ残っていれば私なのか」、それとも「肉体と意識が合わさって初めて私なのか」ということを考えさせる。

けど、結局は0と1の世界

コンピュータは0と1で何かを表現します。

一方で、人間の感情は0と1だけでは表現できず、当然ながら「人工知能」と人間の間には埋められない溝が生まれる。

また、「人工知能」は徹底したデータ主義。

デジタル化されたウィルも同じく、世界中のデータを収集し、それを基に合理的な判断を下していくようになり、エヴリンの感情さえも体温や心拍数から理解しようとして彼女を困惑させます。

  • 「人工知能」は徹底したデータ主義
  • データを基に合理的な判断を下す

もちろん、合理的に感情に流されずに判断が下せることは利点でもあり、ビジネスや医療の場などでは重宝されるでしょう。

しかし、そんな「人工知能」が人間の代わりとなった時、「それを最愛の人として認められるか?」という疑問が生まれる。

  • 私を私とするものとは?
  • 人工知能は最愛の人の代わりになれるのか?

この映画では、人工知能と人間の関係性をテーマに”いくつの日か来るであろう未来”の話を丹念に描いており、示唆に富んだシーンが多い。

“終わり”が人を人間にさせる

最終的に、エヴリンとウィル(人工知能)は心を通わせますが、それはお互いに”終わり”を悟ったから。

“生まれたものは最後には死ぬ”からこそ、その限られた時間の中で相手を労り、寄り添おうとするわけであり、”終わり”が人間らしさを生む。

映画では永遠に生きられることについても考えさせます。

意外と規模が小さい

人工知能化されたウィルはインターネット接続された全てを制御し、生命までコントロールする。

いわば、地球規模の危機。

にもかかわらず、お話がずっとアメリカの小さな町で展開されてしまうので、映画内で起きている大事件の割りには規模感が小さく感じました。

まとめ

人工知能をテーマにした面白いSF映画。

「人工知能の暴走」だけではなく、「人間とは」「私とは」という根底にあるテーマも興味深いものになっており、最後まで楽しく観られました。

まあ、言ってしまえば全世界を巻き込んだはた迷惑なラブロマンスですが…。