メリル・ストリープ主演のコメディ映画『プラダを着た悪魔』のレビュー。
紹介
プラダを着た悪魔のストーリー
大学を卒業し、ジャーナリストを目指してニューヨークにやって来た主人公・アレックス。
彼女は就職活動を有利にすべく一流ファッション誌【RUNWAY】のアシスタントの仕事に応募し、見事採用される。
しかし、【RUNWAY】の仕事は文字通り命がけだった。
プラダを着た悪魔の出演陣
役者 | 役名 |
メリル・ストリープ | ミランダ |
アン・ハサウェイ | アレックス |
エミリー・ブラント | エミリー |
スタンリー・トゥッチ | ナイジェル |
エイドリアン・グレニアー | ネイト など |
感想
ファンタジー
すごくファンタジー的なお話でした。
サイモン・ベイカーと寝てもOKだし、職務放棄してもお咎めなしだし、一方的に切った交友関係も無条件で修復されるし、パワハラや嫌がらせも綺麗な思い出として美化される。
また、主人公・アレックスの仕事は実質的に編集長・ミランダのお世話でしたが、新たな就職先はそれをちゃんとキャリアとして認めてくれますし…。
「そら、ここまで自分に優しい世界なら自信も付くし、新しいことに挑戦できるよね」と思ってしまいますが、“自分も相手も誰も傷つかない娯楽映画”としてはアリなのかなと。
そういう意味では、2015年公開されたアン・ハサウェイ出演の『マイ・インターン』に近いものがあります。
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変わっていく友人を素直に応援できるか?
主人公・アレックスと友人たち。
当然、職種が変われば交友関係も変わるわけで、彼女は一人だけファッション業界に染まっていくのですが、以前からの友人たちはそれを良く思いません。
異業種で頑張るアレックスと、そんな彼女を受け入れられない周囲。
観ている側としてはアレックスの友人たちの言動にモヤモヤするのですが、一方で「果たして私自身は全力で応援してあげられる側の人間なのか」とも考えさせられました。
アレックスと彼女の友人たちの関係性の変化は、この映画では数少ない自分に置き換えて考えられるポイントになっており、得るものがありました。
まとめ
良くも悪くもファンタジーな映画でした。
ただ、ファンタジーな分だけ夢は見せてくれる映画になっており、日曜日の夜くらいに観ると憂鬱な気分を多少は晴らしてくれます。
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