【感想・評価】『ある殺し屋 KILLER FRANK』レビュー

洋画レビュー

ウィリアム・フォーサイス主演のクライム映画『ある殺し屋 KILLER FRANK』のレビュー。

紹介

ある殺し屋 KILLER FRANKのストーリー

組織のボス・トニーからあらゆる違法行為を命じられたら躊躇なく遂行する男、フランク。一人の人間として接してくれたジャッキーに、心を開いていくフランクだったが…。

ある殺し屋 KILLER FRANKの出演者

役者 役名
ウィリアム・フォーサイス フランク
ビアンカ・ハンター ジャッキー
トム・サイズモア など 施設長

感想

後半の雑な展開が惜しい。

この映画は殺し屋・フランクを中心に描くヒューマン・ドラマになっており、「ある殺し屋」というタイトルだが、実際は”殺し屋にならざるを得なかった男”の苦悩を描く。

幼少期に受けた虐待のトラウマに苦しむフランクは、ある時、「文章サークル」で一人の女性に出会い、次第に心を通わせていく。

前半は女性との出会いによって、“殺し屋として生きるしかなかった”フランクの人生に光が差し込み、真っ当に人生を歩もうとする彼の姿を応援したくなる。

しかし、後半が雑。

裏社会で生き抜いて来た男が「文章サークル」で裏話をペラペラ話す様子は違和感しなかく、女性が誘拐される伏線として無理やり用意された”きっかけ”のよう。

また、フランクが九死に一生を得た場面もあまりにも偶然が重なってる。

前半とは対照的に、後半は結末ありきでストーリーは二の次になっており、全体的にご都合主義的な展開が見え隠れする点が非常に残念だった。

まとめ

終わってみればイマイチな一作。

前作が良かっただけに、後半の強引にストーリーを畳んでいくやり方はあまり印象がよくなく、終わってみれば決め手に欠けるヒューマン・ドラマだった。