【感想・評価】『さようなら、コダクローム(ネタバレ)』レビュー

ドラマ映画のレビュー
原題 Kodachrome
公開日 2018年4月20日
出演者 エド・ハリス,ジェイソン・サダイキス,エリザベス・オルセン,ブルース・グリーンウッド,ウェンディ・クルーソン
ストーリー 長年、父と不仲だった主人公・ベン。

そんな折、父が末期のガンを患っていることを知り、ベンは父の願いを叶えるべく、「コダクローム」を求めてカンザス州まで旅をすることに。

エド・ハリス主演のヒューマン・ドラマ『さようなら、コダクローム』のレビュー。

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“さようなら、コダクローム”の感想/評価

王道的なロード・ムービー

「ジェイソン・サダイキスが真面目な役を演じている!」という驚きと共に始まる本作は、長年不仲だった父と子が旅を通して関係を修復する様子を描く王道的なロード・ムービー。

余命宣告された父・ベンは、”最後の展覧会のために古いフォルムを現像したい”と思うも、そのフォルムを現像できるのはカンザス州にあるラボだけ。

そのラボもあと数日で閉鎖する。

ベンは息子・マットと関係を修復すべく、カンザス州までの旅に息子を誘う。

確かに“王道的なロード・ムービー”ゆえに「こうなるはずだ」と先が読めるけれど、この映画はそれを踏まえた上できっちり観客の感情を刺激してくれる。

また、「コダクローム」を例に、デジタル時代に廃れてしまった文化への敬意と哀愁に満ちた作品でもある。

“王道的”だからこそ、安心して観られる一本。

父親の本当の姿

主人公・マットにとって、浮気性の父・ベンは憎むべき対象。

一方で、ベンは写真家としては世界的に認められた権威であり、その界隈では大勢の人から支持され、尊敬を集めていた。

そうした本当の父の姿を、マットはカンザス州へと向かう旅を通して知ることに。

マットは「父のことはほとんど知らなかった」という現実を受け止め、次第に二人の仲は修復されていくが、父に残された時間はそう長くない。

この映画の“終わり”を意識させた上で描かれる親子のストーリーは実に感動的で、始まった段階で答えは分かっているのに、しんみりとした感動に包まれる。

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まとめ

王道的なロード・ムービーの良作。

昔気質な頑固親父を演じるエド・ハリスと、マジメな役を演じるジェイソン・サダイキスの掛け合いは面白く、その二人を上手くコントロールするエリザベス・オルセンの演技も見事だった。