【感想・評価】『007 サンダーボール作戦(ネタバレ)』レビュー

ショーン・コネリー主演のスパイ映画『007 サンダーボール作戦』のレビュー。

紹介

原爆を搭載したNATOのジェット機が世界的犯罪組織”スペクター”に奪われた。

原爆奪還の指令を受けて、ボンドはジェット機が消えたバハマへと飛ぶ。

そこで出会ったのは美しい愛人を従えた謎の大富豪ラルゴだった……。

引用元 – Youtube

『007 ドクター・ノオ』『007 ロシアより愛をこめて』『007 ゴールドフィンガー』に続くシリーズ四作目となる今作「サンダーボール作戦」。

今回は海底”も”舞台にしたスパイ活劇になっており、水中でのアクションというこのシリーズにとっては新しいことに挑戦している。

ただし、終わってみれば過去作に及ばない。

目玉の”水中でのアクション”は水中ゆえにアクションが鈍く、全員が潜水服を着ているので”どれが誰か”判別も付かない。

また、無意味なサービスシーン❤や特に進展しない中盤に時間が割かれており、全体的に間延びした印象も受ける。

さらに【スペクター】が再登場しているが、「ロシアより愛をこめて」のような”世界を裏で操っている連中”というスケール感が失われているので、これも期待外れだった。

元々、ご都合主義的な展開は少なくないが、今回はエンディング部分でそれをやるので醒めてしまった。

最後の最後で核兵器の開発に携わる博士が寝返るが、あまりに唐突すぎて唖然とした。

…

よって、騙し、騙されるスパイ活劇としては『007 ロシアより愛をこめて』、アクション重視のスパイアクションとしては『007 ゴールドフィンガー』に軍配が上がる。

全体的にイマイチなボンド映画。

確かにボンド映画として”大外れ”ではないが、優れた過去作がすでに存在しており、それらと比較するとやはりイマイチという印象が拭えない。

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