【評価・感想】『Jalopy – Road Trip Car Driving Simulator Indie Game』レビュー

3.5
レビュー記事
原題Jalopy – Road Trip Car Driving Simulator Indie Game
対応機種PC
プレイ/クリア時間5時間~

『Jalopy – Road Trip Car Driving Simulator Indie Game』は、車旅をテーマにしたドライブシムになっており、プレイヤーは冷戦時代の東欧を、トルコ目指して車を走らせる。

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評価

“Jalopy(オンボロ自動車)”と名付けられたこのゲームでは、その名の通り、「Laika 601 Deluxe」と言う名のオンボロ自動車に乗って、ひたすらトルコを目指して車を走らせる。

この「Laika 601 Deluxe」は、「トラバント」という東ドイツの車をモデルにしているようであり、東西冷戦を背景したストーリーが用意されているのも納得できる。

ゲームとしては”車旅をテーマにした”ドライブシムになっているが、肝心の車が「Laika 601 Deluxe」、すなわち“Jalopy(オンボロ自動車)”ということで、ただ車を走らせれば良いとはならない。

「Laika 601 Deluxe」は、平坦な道を走っているだけでもすぐにエンジンルームから煙が上がり、その都度、プレイヤーはトランクから工具を取り出し、バンパーを開けて修理してやらないといけない。

もちろん、タイヤがパンクした時も、トランクから工具とスペアタイヤを取り出して、タイヤを交換してやらないといけない。

時にはパーツをより高性能なものにアップグレードする必要もあるだろう。

ただ、工具やスペアタイヤなどを買うためのカネはすぐに尽きる。

「では、どうするか?」と言えば、道端に落ちている密輸品(?)を拾い、乗り捨てられた車からお金になりそうなものを集め、それを売ってお金を作れば良い。

ワインや医薬品などは高値で買い取ってくれるので、それらを見つけた時はトランクいっぱいに詰め込んで、近くのガソリンスタンドで売りさばいたもの。

こうした自分で車を修理し、旅の資金も集めながらの旅は、正直、面倒事の連続なのだが、これがこのゲームの魅力であり、面倒事の数々も旅の一部として受け入れられれば、非常にユニークなドライブシムとして楽しめる。

(ちなみに、車の修理は各パーツを決まった場所にはめ込むだけなので、専門的な知識が無くても全く問題ない)

逆に”面倒事の数々が面倒に感じる”場合は、このゲームのテンポの悪さと、何にしても手間の掛かる部分にウンザリするかも知れないので注意したい。

なお、(20年12月28日時点では)日本語で遊ぶとアップグレード画面が文字化けする(その時だけ英語に戻せばOK)。

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