【評価・感想】『DEX』レビュー

4.0
アドベンチャーゲーム
原題DEX
対応機種PC,PS4,Xbox Oneなど
プレイ時間10時間~
2Dの横スクロールをベースにしたSF的オープンワールド系RPG。

主人公「デックス」の平穏な日常は、謎の組織から命を狙われたことにより終わりを告げたー

近未来都市ハーバー・プライムを彷徨し、数奇な運命で結ばれた仲間達とともに世界を統べるシステムのトリックを暴け!『ブレード・ランナー』『ニューロマンサー』にインスパイアされた新感覚のサイバー・パンク・アドベンチャー『Dex』の 無慈悲な世界をあなたはどのように生き抜くのか?冷酷な殺し屋、ハッカー、策略家、ガン・ファイター……自由なプレイスタイルで世界を駆け巡ろう!

Steam

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評価

2D版デウスエクス┃選択によって変化するゲーム世界

ズバリ、2D版デウスエクス。

「ダイアログシステム」を介した「選択」、その「選択」によって変化するクエストの結末、「インプラント」による主人公の強化など、多くの点において『デウスエクス』と共通点を持つ作品。

例えば「選択」によって、小さなところでは情報をタダで聞き出せたり、逆に高い情報料を求められたりする。大きなところでは、本来なら殺すべきターゲットでも、相手とじっくり対話することで別の解決策が見えて来たりする。

さらに、「インプラント」は”基礎能力プラスαのもの”が大半だが、それによって探索可能なエリアが広がったり、攻略の際に役立ったりする。

サイドクエストの結果が横断する面白さ

個々のサイドクエストは完全に独立しているわけではなく、薄い繋がりを持っていることが多い。

例えば、あるクエストで人助けすれば、別のクエストでその人がお礼として協力してくれたりする。

この”サイドクエスト同士が横断する”仕組みも面白く、これはその場しのぎ的な選択を難しくし、プレイヤーに「選択」することの重さを実感させる。

+オマケ感のないサイドクエスト

なお、サイドクエストはゲーム世界を補完するものだったり、ディストピアな世界に生きる住民たちに焦点を当てたものが中心。

そして、そのどれもが小さなストーリーを持っているので、『デウスエクス』や「ウィッチャー」のようにお話に釣られて遊んでしまうことが多く、それをさせるほどには練られたストーリーが用意されている。

正直、SF系RPGとして目新しさは無いけれど、各要素はSFゲームファンを満足させられるクォリティになっており、ちゃんとツボを押さえたコンテンツが目白押し。

2Dのオープンワールド

目の前には『ブレードランナー』や『オルタード・カーボン』の世界が広がる。

赤いネオンで照らされた”いかがわしい”大通り、怪しげなチャイナタウンや偏屈親父がいるジャンクヤードなど、「サイバーパンク」と聞いて連想するものが見事に再現されている。

また、背景と同じく街を彩る市民たちもしっかりと描かれており、2Dゲームにもかかわず奥行きを感じさせるゲーム世界になっている。

ゲーム世界を自由に探索できる

プレイヤーはそんな”2Dで描かれた美しいゲーム世界”を自由に探索できる。

エリア内には、お金やアイテム以外にもゲーム世界を掘り下げる読み物が用意されており、探索することが=ゲームへの理解を深めることにも繋がる。

欠点は退屈なハッキング

主人公Dexはハッカーということで、ゲーム内に「ハッキング」要素が存在する。

しかし、この「ハッキング」がイマイチ。

まず、「ハッキング」のミニゲームは「見下ろし型シューター」仕立てになっており、プレイヤーは球体を操作し、敵の攻撃を避けたり、迫って来る敵を破壊したりしてエリア内に置かれたデータを回収していく。

しかし、下記の点によって退屈さを感じる。

  • 球体が破壊されると強制的に元の世界に戻される(2D世界から再度パソコンにアクセスして再挑戦しないといけない)
  • ステージ2まで来ていても、リスタートした場合はステージ1から復活(幸い倒した敵は復活しないが)
  • ミニゲーム中は自由に「フォーカス(体力)」を回復させられない
  • ナビゲーションの類がないので広いエリアをウロウロさせられる

全体的に、このゲームは気配りの利いた非常に遊びやすい作りをしているが、こと「ハッキング」に限ってはそれが全く感じられず、作品全体の足を引っ張ってしまっている。

Xboxコントローラ推奨

私はプレイ時間の8割をキーボード/マウスで、残りを「Xboxコントローラ」でプレイしたが、「ハッキング」のミニゲームに関してはゲームパッドの方が断然遊びやすかったので書いておく。

総評

(二度目だが)良い意味で2D版デウスエクス。

プレイヤーの「選択」によって結末が変わるメイン/サイドクエスト、探索する意味を感じるオープンワールドやツボを押さえたアートワークなどが優れており、それらを包み込むノスタルジックな2D世界も魅力的。

レトロかつモダンな良作であり、『デウスエクス』はもちろん、『ブレードランナー』や『オルタード・カーボン』が主成分の人であればきっと満足できるはず。

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