【評価・感想】『Thief Deadly Shadows』レビュー

2.0
ゲームレビュー
ゲームレビュー
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原題 Thief Deadly Shadows
対応機種 PC,Xbox
プレイ/クリア時間 18時間~

👍Good

  • 過去作よりは遊びやすい

👎Bad

  • おバカなAI
  • ロード画面が多く、長い
    ※現在のゲーミングPCでもロードは長い方
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著者情報
Kakihey

2014年末より当サイト「Kakihey.com」を運営中しています。現在までに300本以上のゲームレビューを公開しています。基本的にPCでゲームを遊んでいます。

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紹介

どんなゲーム?

今作は『Thief Gold』『Thief II: The Metal Age』に続く、「Thief」シリーズの三作目になっており、かつ半リブート作品。

一応、今作も暗闇を活用するステルスゲームになっているが─

  • 三人称視点の導入
  • グラフィックやサウンドの刷新

などの大胆な変更が加えられている。

“Sneaky Upgrade: Unofficial patch for Thief 3″導入済

今回は、バグ修正やロード画面の削減などを可能にする大型Mod「Sneaky Upgrade: Unofficial patch for Thief 3」をインストールした上でプレイした。

なので、Xbox版や元々のPC版とは少しゲーム内容が異なるかも知れない。

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評価

【Pros】広い意味で遊びやすいThief

▼主な変更点▼

  • 三人称視点の導入
  • 武器の性能向上
  • お宝とジャンク品の区別が付きやすく

全体的にステルスゲームとして遊びやすくなっている。

三人称視点が導入されたことでプレイのハードルが下がっているし、剣や弓矢も性能がアップしたことで使いやすくなっている。

特に三人称視点の導入はインパクトがあり、一人称視点と比べて画面上の情報量が増えることでゲームの難易度が大きく下がっている。

ただし、一人称視点はオマケ

今作の一人称視点は、三人称視点のカメラをそのまま目の位置に持って来ただけなので、過去作と比べると明らかにぎこちない。

まあ、三人称視点がある以上、わざわざ一人称視点を選ぶ理由はないのだが。

【Cons(欠点)】Thiefの良さはどこに?

まず、気になるのはマップのサイズ。

今作はマップが狭く、エリア構造も直線的なので、『Thief Gold』や『Thief II: The Metal Age』のように、だだっ広い箱庭のエリアを自由に探索しながら、ミッション・タスクを消化したり、金品を集めたりはできない。

今作ではエリアを探索していると「あ、もうここに出ちゃった」と感じることが本当に多く、かつ”真っ直ぐ進んでいるだけ”で目的地に到達するので、探索する楽しみも薄い。

※壁をよじ登ってる

次に自由度の低下。

今作はエリア構造が直線的ということもあり、“開発者が引いた線の上を進んでいるだけ”に感じることが多く、過去作のように”自分の頭で考える”部分が非常に弱い。

今作ではスパイダーマンのように壁をよじ登れるが、実際は”登れるが、攻略に応用できない”場合がほとんど。

さらに、木箱を積み上げて進行ルートを作ることもできなくなっているし、シークレットエリアも(私がプレイした範囲では)無くなっている。

要するに、今作は「Thief」を特徴付ける要素が欠けている。

【Cons(欠点)】反復的な”シティ”

今作では各ミッションの間に【シティ】を探索できるパートが用意されており、プレイヤーはある程度自由に行動できる。

(“シティ”とはThiefシリーズの舞台として登場する街)

Thief Gold』や『Thief II: The Metal Age』とは違い、今作では盗品は自分で店まで売りに行く必要があり、アイテムの購入も同様。

そして、その合間に民家にお邪魔して金品を拝借したりなどする。

  • シティ・パートではある程度、自由に行動できる
  • 盗品を売ったり、アイテムを購入したり、民家にお邪魔したり…

残念ながら、数回遊べばそれ以降は作業。

シンプルにマップが狭いのですぐにやることが無くなり、かつルートも1,2本なので同じ道を行き来することになりがちで、ほとんど代わり映えしない。

そもそも、メインミッションを遊ぶだけで十分に金品が手に入るので、わざわざ民家にお邪魔する必要がなく、単に移動時間が増えただけ。

結局、毎回同じ道を通り、同じ敵を避けながらアイテムを売りに行くはめになる。

また、”エリアが狭い×エリア移動すると警戒状態がリセットされる”ので、敵を気にせずにエリア間をマラソンしてしまった方が効率的だったりする。

あと、マップが切り替わる際の暗転中に敵に攻撃されたり、発見されるという信じられないことも多々起きる。

確かに、【シティ】を実際に探索できるアイデアは面白いのだが、実際は中身がスカスカなので無い方がスムーズに遊べたはず。

マップに現在地が表示されない

なぜか、『Thief Gold』のように”マップに現在地が表示されない”仕様に戻っており、複雑なエリアでは迷子になることが何度かあった。

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【Cons(欠点)】バギーすぎる

主人公が宙に浮いてしまったり、NPCと干渉してドアが開かなかったりするバグが残っており、プレイヤーはこれとも戦わないといけない。

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総評

全体的にイマイチなシリーズ三作目。

新要素の多くがことごとく面倒くさく、かつシリーズの良さを損なわせるものばかりなので、「Thief」として全然面白くない。

“Thiefの精神的続編”くらいの気持ちで遊べば楽しめるかも知れないが、その場合は【シティ】の反復的な作業に嫌気が差すはず。

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