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“探索重視”の最終章【評価・感想】『シャドウ オブ ザ トゥームレイダー(ディフィニティブ サバイバー トリロジー)』レビュー

4.5
ゲームレビュー
ゲームレビュー
この記事は約6分で読めます。
原題 Shadow of The Tomb Raider
対応機種 PC,PS4,Xbox One
プレイ/クリア時間 15時間~
ストーリー 冒険家・ララ・クロフトは”マヤ文明”にまつわる伝説を調査すべく、南米に向かう。

👍Good

  • 探索やパズル重視
    =>原点回帰的な作風
  • ド安定のゲームプレイ

👎Bad

  • それなりに既視感が強いゲーム内容

今作はこれまでの設定を全て白紙に戻したリブート版『トゥームレイダー(2013)』、その続編『ライズ オブ ザ トゥームレイダー』に続く三部作の最終章。

アクションゲームとしては─

  • ハリウッド発の冒険活劇のゲーム版
  • 古代遺跡を舞台にしたパズルの数々

などが特徴として挙げられる作品。

ちなみに、今作では開発元が変更されており、リブート2作を手掛けた【Crystal Dynamics】ではなく、『デウスエクス マンカインド ディバイデッド』の【Eidos Montreal】がメインに開発を担当している。

関連記事>>>【評価・感想】『トゥームレイダー ディフィニティブ サバイバー トリロジー』レビュー

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著者情報
Kakihey

2014年末より当サイト「Kakihey.com」を運営中しています。現在までに300本以上のゲームレビューを公開しています。基本的にPCでゲームを遊んでいます。

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評価/過去作との違い

戦闘よりも、探索重視

トゥームレイダー(2013)』『ライズ オブ ザ トゥームレイダー』はアクション要素が強く、探索やパズルはオマケのような扱いだった。

その点、今作は探索やパズル重視の作風に回帰。

今作 探索の合間に戦闘
過去作 戦闘の合間に探索

今回はメインミッションも探索やパズルを中心にしたものになっているし、サイドミッションとして用意されたお馴染みの「トゥーム」も、”もうミニゲームとは呼ばせない”レベルに作り込まれている。

要するに、今作は探索やパズルがゲームの中心にあり、一方でアクション要素はそれらを引き立てるサブ的な位置付けになっており、この三部作の中ではもっとも初期作に近いと言える。

ちなみに、「トゥーム(パズル)」はDLC込み*で16個も用意されている。

*”シャドウ オブ ザ トゥームレイダー ディフィニティブエディション”に収録されている

肝心のパズルは、このリブートの中では断トツのクォリティ。

難しさとしては初期作とリブート版の中間辺りではあるけれど、ほどほどに頭を使わせるパズルがちゃんと用意されており、「こうなるはずだ」という予想から逆算してパズルを解いていく過程は面白く、ロジック的に破綻のないパズルの数々にも感心させられる。

”探索重視へと舵を切る”今作の決断は概ね成功しており、このリブート版における探索要素の薄さにガッカリした人や、パズル中心のトゥームレイダーを求める人ならきっと満足できるはず。

ステルス要素の強化

体に泥を塗ってカモフラージュ

前作『ライズ オブ ザ トゥームレイダー』と同じく、今作もステルスで遊べる。

今作では─

  • 体に泥を塗ってカモフラージュする
  • 壁のツタに身を隠す(同化する)

などの新技が追加されたことで、ステルスのハードルがより下がっている。

※もはや”プレデター”状態

“ハードモード”は手に汗握る

過去作が”簡単すぎる”と感じた人向けに「ハードモード」が用意されている。

  ハードモードの特徴
戦闘
  • 被弾ダメージ上昇
  • インスティンクトの無効化(敵がハイライトされない)
探索
  • 進むべきルートに白いペンキが表示されない
  • 体勢立て直しの猶予時間が短縮
  • 脆い縁が崩れるまでの時間も短縮
パズル
  • ノーヒント
  • 時間制限はより厳しく

要するにトゥームレイダー(2013)』以降の親切設計が無効化されるので、”補助輪なしでトゥームレイダーの世界に挑みたい”人にとっては嬉しいモードになっている。

ハードモードではゲームプレイ全体が引き締まるので、主人公の育成や武器の使い分けなどの重要性が増し、中盤辺りまで諸々の取捨選択が悩ましくなる。

”過去作のヌルさ”にきちんと対処しているのは好印象。

良くも悪くも5年前のまま

この三部作は『トゥームレイダー(2013)』をベースにしているので、さすがに三作目ともなると使い古されたアイデアやメカニックが目に付き始める。

同じゆえに今作もド安定のアクションゲームではあるけれど、『トゥームレイダー(2013)』『ライズ オブザ トゥームレイダー』と順番に遊んでいると、それなりにマンネリ感を覚える。

友好的な村の存在はイマイチ

今作では友好的な村/集落が用意されている。

何かとフィーチャーされていた要素だが、実際はあってもなくても大差なく、村の中でも、村の外でもやること自体は何も変わらなかったりする。

私としては、有り余る資金をもとに災害に見舞われた村を復興(店の修繕など)させたり、住居を構えて改築したりする(=アイテム補充できる)などの要素が欲しかったところ。

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アンチャーテッドとの違いは?

このシリーズは度々アンチャーテッドと比較される。

↑記事では「トゥームレイダー」と「アンチャーテッド」の違いを詳しく書いている。

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【総評】前作は超えないが満足できる一作

この三部作の中ではもっともトゥームレイダーらしい一作。

探索/パズルにフォーカスしたゲーム内容は”久しぶりにトゥームレイダーを遊んでいる”と感じさせるものになっており、ステルス重視の作風もストーリーにフィットしている。

リブート版のみならず、歴代トゥームレイダーの中でも指折りの一作だ。

関連記事>>>関連記事>>>全作品プレイした私がオススメの「トゥームレイダー」を紹介。

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初版:2018年9月13日 03:25

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