原題 | Murdered: Soul Suspect |
対応機種 | PC,PS4,Xbox One etc |
プレイ/クリア時間 | 8時間~ |
ストーリー | 刑事でもある主人公Ronanは、連続殺人鬼【ベル・キラー】の犠牲者の一人。
“犯人を捕まえるまで成仏できない”彼は霊界と現世の間の世界に囚われてしまっており、Ronanは自らを救うため、被害者たちの無念を晴らすために事件を捜査する。 |
👍Good
- 悪魔祓いをテーマにしたストーリー
👎Bad
- 不要に感じるアクションパート
- 全体的に粗削り
【Airtight Games】開発のアクション系アドベンチャーゲーム。
刑事モノらしく「証拠」や「証言」を集めて事件を追うアドベンチャーゲーム的な面と、「悪魔」を相手に戦うアクションゲーム的な一面を持ち合わせた一作。
なお、Steam版も日本語音声・字幕に対応。
評価
変化のない事件捜査
率直に言えば、実に単調な内容。
一応、メインミッション以外の寄り道も用意されているが、はっきり言ってメインもサブもやること自体は大差ない。
- 証拠を集める
- 証言を集める
- それらを組み合わせる
この3つを繰り返すのみ。
また、「推理」が選択肢を総当りすれば答えにたどり着く仕様になっているので、自分の頭で考えて答えを導き出す作業の重要性も薄い。
似た作品として挙げられる『L.A.ノワール』では、行き着く先は決まっていてもプレイヤーのミスでせっかくの証拠や証言が無駄になる可能性があり、否応なしに頭を使って推理する必要があった。
確かに、主人公が幽霊である設定を上手く使いこなしている瞬間は面白いが、肝心のゲームプレイ面はあまりにも単調。
他の良質なアドベンチャーゲームと比べると劣って見える。
作りの甘さが目立つ

マップ中に点在する【落とし穴】。特に面白いことは起きない。
- ミニマップがない
- アイテムを拾い上げる際の精度
なぜか、ミニマップがないので比較的広いエリアを行き来する際は難儀する。
それ以外にも、アイテム拾い上げる際の精度が甘く、何度かカメラ位置を調整しないといけないことが多々あった。
弱いアクション要素
まるで取ってつけたようなアクションパートは完全に蛇足。
驚いたことに、このパートに登場する敵は1種類のみであり、しかも外見、行動パターンや倒し方まで共通している。
(違いと言えばQTEのボタンくらい)
なので、2回目以降は退屈な作業と化す。
幸い、難易度が低くてプレイヤーの手を煩わせることはないが。
総評
全体的に不純物の多いアドベンチャーゲーム。
幅広く売るためにアクションパートは不可欠だったとは思うが、現状では作品全体の足を引っ張っている。
ただ、“魔女裁判を題材にした”ストーリーは先が気になるレベルではあったが。