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中年オッサン犯罪者たちの挽歌【評価・感想】『ケイン&リンチ: デッドメン』レビュー

3.0
ゲームレビュー
ゲームレビュー
この記事は約3分で読めます。
原題 KANE&LYNCH: DEAD MEN
機種 PC,PS3,Xbox 360

👍Good

  • クライム映画的な世界観
  • ケインとリンチ

👎Bad

  • 全体的に粗いアクションゲーム
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著者情報
Kakihey

2014年末より当サイト「Kakihey.com」を運営中しています。現在までに300本以上のゲームレビューを公開しています。基本的にPCでゲームを遊んでいます。

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紹介

分隊要素を取り入れたアクションゲーム(TPS)。

開発は「ヒットマン」シリーズで有名な【IO Interactive】。

なお、”いつの間にか”ボツになってしまったようだが、本作発売前の時点でブルース・ウィリスを起用した映画版が発表されるなど、それなりに気合の入った新規タイトルだった。

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評価

【Pros】作品全体の雰囲気

本作をざっくりと説明すれば、ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノが共演した映画『ヒート』をベースにしたストーリーラインと、今ひとつ魅力に欠けるゲームプレイが融合した一作、となる。

まず、肝心のゲームプレイ面はイマイチ。
TPSとしては”あまりにも”オーソドックスすぎて特に書くべきものは無いし、分隊システムも必要最低限の機能しか備わっていない。概して『ヒットマン ブラッドマネー』のそれよりはマシというレベルに収まっている。

(ブラッドマネーは本作の前年に発売された同スタジオの作品)

ただし、作品全体の雰囲気は素晴らしい。
“プロフェッショナルな犯罪者”である主人公ケインは、マイケル・マン監督が描くキャラクターを連想させるし、イカれたヤク中のリンチも強烈な存在感を放っている。さらに舞台設定も魅力的で、ロスでの銀行強盗や”ニッポン”のクラブでの誘拐劇など、他のゲームではあまり見られないものが用意されている。

ニッポンの市街地で警察と銃撃戦を繰り広げられるのはこのゲームくらいだろう。

リンチのモデルは

なお、本作に登場するリンチは『ヒート』に登場するウェイングローを明らかに意識したキャラクターとなっている。

【Cons】”&リンチ”の意味がほとんどない

プレイ中は常にリンチが同行する。
けれども、リンチの存在は”ストーリーを語る上で必要な道具”くらいの扱いであり、ゲームプレイやミッションではその存在感が発揮されていないのは残念な部分である。

特に中盤辺りで他の仲間が参加してくる。
もはや、それ以降は”ケイン&その他”となり、ことゲームプレイに限っては”命令できるNPCの一人”くらい印象の薄いキャラクターになってしまうので、せっかくの”バディもの”が上手く活かせていない。

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総評

07年発売という点を考慮しても、ギリ平均点の内容。
“欠点に目が行きだす前に完走できる”手頃なボリュームと、イカれた犯罪者野郎どもが織りなすドタバタ劇が魅力的な一作となっており、”クライム映画好きならば”多少の粗さも許容できるはずだ。

続編>>>ケイン アンド リンチ2 ドッグ・デイズ レビュー

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