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まさにプレイできる映画か?【評価・感想】『ヘビーレイン』レビュー

4.0
ゲームレビュー
ゲームレビュー
この記事は約4分で読めます。
原題 HEAVY RAIN
備考 PS4,PS3,PC(Epic)
カキヘイ
カキヘイ

全編QTEのユニークな一作。
ゲームならではの手法を武器に、映画やドラマとは一味違う【インタラクティブ映画】とも言うべき作品に仕上げている。

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著者情報
Kakihey

2014年末より当サイト「Kakihey.com」を運営中しています。現在までに300本以上のゲームレビューを公開しています。基本的にPCでゲームを遊んでいます。

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紹介

全編QTE(クイック タイム イベント)のユニークな作品。

プレイヤーは「ドアノブに手を伸ばす」や「モノを持ち上げる」などの動きをボタン入力で行い、主人公の一挙手一投足を操作することができる。

そして、「QTE」の成功/失敗は全てストーリーの展開に反映される、という作風。

なお、本作は【Quantic Dream】開発。

HEAVY RAINのストーリー

小さな街で起きた、奇怪な連続誘拐殺人事件を題材にしたサスペンスアドベンチャーゲーム。4人の主人公の視点によって物語が展開され、わずかな手がかりをもとに犯人を追う。

PlayStation

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評価

【Pros】インタラクティブ(双方向)な映画

『HEAVY RAIN』は映画一本をQTEを通してプレイするような作品。
プレイヤーは「ドアノブに手を伸ばす」や「モノを持ち上げる」などの動作さえもボタン入力して行う必要があり、まさに演者の一挙手一投足を操作することになる。

言わば、本作は【インタラクティブ(双方向)な映画】。

【プレイする映画】と呼ばれるゲームは数多く存在するが、それらはハリウッド映画張りのアクションシーンを実際にプレイできるからこそ、【プレイする映画】と呼ばれる。

その点、今作はさらに”映画に寄った”作品。
こんな映画を想像して欲しい。”主人公の動きに合わせて逐一アイコンが表示され、その通りに観客が入力していく”映画を。それがこのゲームである。

なので、このゲームは【プレイする映画】というよりも【インタラクティブな映画】に近い作品となっている。

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【Pros】入力失敗もアリな「QTE」

個人的に【QTE(クイック・タイム・イベント)】は好きではない。

この理由の一番が「QTE失敗=>リスタート」の部分であり、たった一度の入力失敗でそのシーンを最初からやり直すことになる、というゲームは少なくない。

けれども、このゲームは「失敗も結果の一つ」と処理することで「QTE失敗=>リスタート」という問題点を解消しており、”QTE嫌い”でも割りと素直に受け入れられる「QTEゲー」になっている。

QTEを起点にストーリーが変化する

「QTEの失敗も一つの結果として処理される」ということは、一方で「QTEに成功した場合もやはり一つの結果として処理される」ということ。

要するに、このゲームは【QTE】を起点にストーリーが変化する。

例えば、容疑者と対峙する場面では「容疑者を射殺した未来」と「容疑者を射殺しなかった未来」の2つが存在し、仮に”トリガーを引くQTEに失敗”してもストーリーは進行していくし、”トリガーを引くQTEに成功”しても同様だ。

さらに、主要キャラクターの生死にも【QTE】が絡む。
とある場面で、QTEに失敗してそのキャラクターが退場しても、やはりそれも一つの結果として処理されて先に進んでしまうのだ。

こうした“QTEを介したストーリーの変化”は非常にユニークな部分。
この”QTEに失敗しても先に進む”仕様と、ボタン入力やジャイロ操作を通して操作するゲームプレイは”一方通行の映画やドラマにはない独特の緊張感”を生み出し、ストーリーに能動的に参加している感覚も生む。

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【Pros】オムニバスなストーリー

まず、本作の操作キャラクターは次の4人。

名前 紹介
Ethan Mars 息子が誘拐され、犯人に脅迫されている。
Norman Jayden FBI捜査官。上記の事件を捜査する。
Madison Paige  新米記者。とある事件を調査している。
Scott Shelby 私立探偵

そして、このゲームは4人の視点から「折り紙殺人事件」を追うオムニバス形式。

チャプター毎に操作キャラクターが入れ替わり、各々の角度からストーリーを読み解いていくと同時に、操作キャラクターによってプレイ内容も変化するので、最後まで新鮮な気持ちが維持できるゲームとなっている。

また、肝心のストーリーも悪くない。
確かに、今から思えば「あんなことは可能なのか?」や「あれはどうなった?」と感じる点はあるのだけれど、4人のキャラクターが織りなすストーリーは最後までプレイする動機になるほどには練られている。

余談だが、本編を補完するはずだったDLCはキャンセルされた。

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総評

上手く【QTE】を活用した意欲作。

ゲームだからこそ可能な手法を武器に、一方通行の映画やドラマでは到底マネできない【インタラクティブな映画】を作り上げており、【Quantic Dream】の色が出た秀作。

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