Eidos Montréalの声明と、「Game as a Service」というビジネスモデル。

先日、スクエア・エニックス傘下のEidos Montréalが名声を発表。(同社は『Deus Ex: Human Revolution』以降の”新生”Deus Exを手掛けており、昨年にはシリーズ最新作『Deus Ex: Mankind Divided』を発売している)

以下が、それを訳したものになる。

Eidos Montréalでは、革新的かつエキサイティングな体験を世界中のゲーマーに届けるべく、日夜活動しています。同様に、私たちはオンライン体験に重点を置き、”忘れがたく”、”インパクト”のあるコンテンツを継続的に追加していくことに尽力しています。

オンラインプレイ特有の双方向性によって、私たちのユニバースは今、そして未来において繁栄することでしょう。

これを達成すべく、私たちはチームを編成し、私たちを目的地までサポートしてくれるツールを開発しています。私たちの旅に、あなたたちが参加してくれることを願っています!

引用元 – Eidos Montréal

具体的とは言えない声明のため、一部のメディアが”Eidosはシングルプレイを諦めた”という論調で記事を書き、それに対してファンが反応するという状況が起きていた。

そんな中、Eidos Montréalの責任者であるDavid Anfossi氏は、自身へのメンションに対し、「一体どこでそんな記事を読んだんだい?」と反応し、自身のスタンスを明かしている。

同氏のTweetは「ナラティブなシングルプレイヤーゲームを諦めたなんて誰も言っていないよ」という内容から始まり、クリエイターとして新たなことに挑戦する必要性を語りつつ、「これまでに手掛けた作品を否定することは出来ない」と続け、同スタジオがオンラインゲームの開発に移行するという噂を否定。

そして、最後に「もし、あなたが力強いアクションアドベンチャーゲームが好みなら、乞うご期待」とTweetし、一連のやり取りを終えている。

完全なるシングルプレイゲームだった『Deus Ex: Mankind Divided』のセールス的な失敗が伝えられる一方で、マイクロトランザクションやルートボックスでのマネタイズに成功したパブリッシャーは、発売後も継続的に利益を上げ続けている。

例として、サービス開始から4年近くも経過した『Grand Theft Auto Online』は、今なお継続的にコンテンツが追加されており、15年夏~16年夏までの1年間で7億ドルの利益を上げている

さらに、”Game as a Service”という言葉も頻繁に見かけるようになった。これは1本のゲームをオンラインを通して継続的にサポートすることでプレイヤーを引き止め、長期的な利益へと繋げるビジネスモデルを指し、先ほど例として挙げたGTA Oもそれを採用しているし、先日発売された完全シングルプレイゲーム『Assassin’s Creed Origins』でも採用されている。(GaSは4Gamerこの連載に詳しい。)

“Game as a Service”自体は以前から存在する言葉のようだが、スタジオ開設以降、一貫してシングルプレイを作り続けてきたEidos Montréalの発表だけあり、色々とインパクトがあったようだ。しかし、今の流れを考えるとオンライン要素の採用は必然なのだと思う。

そもそも、親会社のスクエア・エニックスが”Game as a Service”を推進している。

同社の2017年度アニュアルレポートには、「最近ではマルチプレイを主体に長期にわたってゲームを楽しんでもらおうというゲームデザインが主流になってきています。」とあり、「一度プレイしていただいたら終わりではなく、より楽しくより長くプレイしていただけるようなゲームデザインを意識したゲーム開発を行うよう努めます。」と書かれている。

なので、Eidos Montréalの次回作は十中八九”Game as a Service”という思想が見え隠れする作品になると考えるのが自然だと思うが、そこに行き過ぎた課金アイテム、課金を促す偏ったゲームバランスは存在しないだろうか。

シングルプレイの生存は確認できた一方で、まだまだ多くの不安要素も残る。いちユーザーとして、今後の動向を注視していきたい。