
良い意味で本編の縮小版。
本編同様に箱庭型エリアを探索したり、各々のプレイスタイルで遊べるDLCになっている。
紹介
どんなゲーム?
『デウス エクス: マンカインド・ディバイデッド』向けの有料DLC。
ゲームとしては、“本編で言うひとブロック分の新たなエリア”を舞台にしたDLCになっており、プレイヤーは「厳重に警備された銀行」から「最高機密のデータ」を盗み出すことになる。
さて、シリーズファン的にはプリチャードの再登場も一つの目玉。
前作『デウスエクス』では、人間性には難ありだが天才的なハッカーとして主人公ジェンセンをサポートし、数多くの修羅場をくぐり抜けて来たわけだが、なぜか本編の方では一度も登場しなかった。
そんなプリチャードが再登場を果たす。
System Liftのストーリー
アダム・ジェンセンは、サントー・グループの顧客の情報に興味を持つ旧友から連絡を受けた。
パリセイド・ブレイドの世界一厳重なデジタル金庫への侵入に協力してほしいという。
危険きわまりない仕事だが、イルミナティに近づけるチャンスになるかもしれないため、協力することに同意した。
ゲーム内の説明より
評価
【Pros】良い意味で本編の縮小版
一つ前のDLC「Desperate Measures」とは違い、今回は新マップが用意されている。
新マップは目的地の銀行を中心に、本編『デウス エクス: マンカインド・ディバイデッド』で言うひとブロック相当のサイズ感になっており、構造自体も本編同様の多層的な作りをしている。
なので、本編と同じく、マップは探索する価値があり、ストーリーを語る読み物も用意されている。また、何気ないルートが攻略に活用できたりする。
まさに本編の「縮小版」という印象。
よって、詳しくは本編『デウス エクス: マンカインド・ディバイデッド』のレビューを読んで欲しい。
【Cons(欠点)】ハッキングの多用は禁物…?
目的地の銀行は高度なセキュリティで守られている。
警備員はたくさんいるし、監視カメラやタレットなども数多く配置されているので、一筋縄ではいかないエリアになっている。
けれども、警備システムは全てネットワークに接続されている。
言い換えれば、ネットワークをハッキングさえ出来れば厳重警備を解くことができるということであり、それはハッキング主体の「デウスエクス」においてセキュリティホールに近い。
なので、「とりあえずハッキングしとけば良いでしょ」という場面が目立つ。
ハッキングすれば”最も警備が厳重と説明された”ステージが、最も手薄になったりするので、ややバランスブレイカー的な印象を受ける。
程よく手強いプレイを楽しみたい場合は、プレイヤー側でハッキングを控えて遊ぶ必要があるので、ゲームバランスの調整はやや甘いと感じる。
総評
本編の縮小版となっており、価格を考えれば十分な出来。
良くも悪くも本編と同じルール、同じ攻略法が通用するので、本編ファンは違和感なく遊べるだろうが、そのヌルさは気になるかも知れない。
▼関連記事▼
- デウス エクス: マンカインド・ディバイデッド
※本編 - Desperate Measures
DLC第一弾 - System Lift <=今ここ
※DLC第二弾 - A Criminal Past
※DLC第三弾