トゥームレイダーとアンチャーテッドを比較。
一般的には”よく似たゲーム”と認識されているが、「実際にはどう?」と感じるゲーマーは多いはずなので、この記事ではこの2作を比べて違いを紹介する。
TRとアンチャの違いは?
ハブ型とリニア型
トゥームレイダーは”ハブ型エリア”が特徴。
起点となるマップを中心に複数のマップが繋がっており、その中にはメインミッションの他、チャレンジやトゥーム(謎解き)が多数用意されている。
ある意味では、小さなオープンワールドゲームとも言える。
プレイヤーはメインミッション時以外は自由に行き来でき、各エリアでミッションをつまみ食いできる。余談だが、クリア後も引き続き残りのミッションをプレイ可能。
一方、アンチャーテッドはリニア型の作品。
トゥームレイダーのような寄り道はほぼなく、ゲーム側が用意した線の上を進む作品になっている。また、チャプター毎に進行する”チャプター形式の作品”でもあり、原則として個々のチャプターの中で銃撃戦、謎解きやサイドミッションをプレイしていく。
プレイ内容は互角
両作、プレイ内容はよく似ている。
カジュアルな銃撃戦をベースにしており、若干のステルス要素も含まれている。また、戦闘中でも敵は主人公を見失うので、ゲリラ戦に持ち込める点も共通している。
ただ、高低差を活用したダイナミックな戦闘はアンチャーテッドのみ。
主人公ネイトの最終章を描く『アンチャーテッド4 海賊王と最後の秘宝』では、ワイヤーを活用した高低差のある戦闘が展開されるが、これは本当に爽快なので是非とも体験して欲しい。
目玉のパズル(謎解き)だが、これもほぼ互角。
主人公が提示するヒントを基に解いていく内容だが、程よく頭を使わせるパズルに仕上がっており、甲乙付けがたいパズル内容になっている。
誕生と終焉
トゥームレイダーでは誕生の物語が描かれる。
リブート1作目『トゥームレイダー』では偉大な冒険家ララ・クロフトになる第一歩が描かれ、2作目『ライズ オブ トゥームレイダー』では冒険家として成長する姿が描かれる。
一方、アンチャーテッドでは終焉までの物語が描かれる。
1作目『アンチャーテッド エル・ドラドの秘宝』の時点ですでにピークを迎えていたネイトが、シリーズを重ねる毎に大人として成熟し、最終的には冒険家としての終焉を迎えるまでの姿が描かれる。
個人的には、アンチャーテッドの方が人間ドラマに重きが置かれている印象。
特に最終章である『アンチャーテッド4 海賊王と最後の秘宝』では、主人公ネイトの”冒険中毒者”的な側面が全面に出され、それを指摘する周囲と、”簡単には冒険から逃れられない”現状に苦心するネイトの姿が描かれる。その過程で、自身の家族、友人やその名前に関する深いストーリーも描かれる。
もちろん、トゥームレイダーでも人間ドラマは描かれる。
冒険家として独り立ちするララの心境や、父親の幻影に苦しまされる描写も用意されているが、あくまでも冒険や謎解きがメインに感じられ、人間ドラマの密度はアンチャーテッドに軍配が上がる。
まとめ
▼要点▼
- トゥームレイダー
- ハブ型エリア。
- 冒険家の誕生を描くストーリー。
- アンチャーテッド
- リニア型のゲーム。
- 冒険家の終焉を描くストーリー。
正直、どちらも優劣付け難い。
ただ、一方が好きならもう一方も気に入るはずなので、まずはどちらか1本をプレイしてもう1本の方をプレイするのもアリ。
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